救急救命士の指導者を養成するための教育に従事しているという実感を得た | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

昨日初めての講義をした。

法律家の私が救急救命士の皆さんに何を教えることが出来るだろうか、と不安なところもあったが不案内でもやはり法律家が救急救命士の再教育やグレードアップに関与することが如何に大事かということを痛感した。

救急救命士の方々が如何に法律的に見て脆弱な基盤の上で日々の業務を遂行しているのか、ということを一人一人の救急救命士院生の声を聞いて確認した。

人を救うべき救急救命士が実は自分たちの存在をしっかりと守ってくれる法律的な裏付け、後ろ盾を必要としていることが見えてきた。

私が担当しているには救急法学特論という講座であるが、これまでこの講座を担当していたこの分野の碩学が撒き散らしていた毒を消す仕事から私の仕事を始めなければならないことを知った。
公務員という身分を強調し、公務員の身分を保持するためには訴訟リスクを避けよ、危ないことには手を出すな、救急救命士にはならない方がいい、などと刑事法の専門家が言えば救急救命の現場が皆、萎縮するのは当たり前だ。

公務員はどうしても保身に走る。
救急救命という崇高な職務に従事することに高い誇りを持って救急救命の現場に飛び込んだのに、万一訴えられたら損だ、これは医師法に違反する医療行為だと批判されてしまうかも知れないからやらない方がいいだろう、あれも駄目、これも駄目、なんていうことになったら、救急救命士は単に救急車に乗って患者を病院に搬送するだけの運び屋か、ということになってしまう。

救急救命士という立派な肩書が泣いてしまうような事態になりかねない。

そういう誤った観念を突き崩し、本来の救急救命士の理念を明確化し、医療専門職としての救急救命士の社会的立場を確立していくことがどうやら元国会議員で現役の法律実務家である私の大事な役目のようである。
しかも、私はかつて自治省や富山県庁に勤務した経験もある元国家公務員、元地方公務員でもある。

やはりこの仕事は、私がやるしかなさそうである。

弁護士早川忠孝の雑来帳「ザッツライッ」

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