国士舘大学大学院の非常勤講師に就任しての最初の講義の日が近づいてきた。
大学院での講義だから受講生は皆、救急救命士の資格保持者である。
救急救命士の中の指導者となるべく大学院で学ぶことにされたはずだから、人一倍意識が高いはずである。
そういう受講生とまもなくまみえることになる。
楽しみである。
共に学ぶ若い仲間がこれで増える。
国士舘大学大学院には今年の4月から博士課程が創設された。
日本で初めての救急救命士の博士課程だから、大学院側の意気込みが如何に凄いかということがお分かりになるだろう。
救急救命士の社会的ステータスがどんどん上がってきていることがこの一事でも分かる。
そういう一番大事な時に救急救命士法学を担当するのだから、私のこれからの歩みそのものが日本の救急救命士法学を作ることになる。
こういう役目が回ってくるとは、ついぞ想像したこともない。
確かにかつて大学で教えたいという願望を表明したことはあるが、私が若い方々にお話を出来るのは精々が憲法や選挙、政治、さらには様々な立法過程のことだと思っていたのに、今私がやろうとしているのは、救急救命士法学の確立である。
何が起きるのか分からない、というのは本当だ。
もがいてもがいて、もがいている内に瓢箪から駒のように飛び出すものがある。
これが救急救命士法学である。
受講生に与える最初のテーマは、日本で救急救命士法学を成り立たせる条件似ついて述べよ、ということにする。
まだ教科書がない状態であるので、受講生はどう答えるべきか考えあぐねるであろう。
そういう暗中模索の状態の中で救急救命士法学の在り方を考えるのが大学院である。
まずは、私のブログを読むことだ。
「民間有識者会議の提言書を読んで、救急救命士法学を日本で成り立たせる条件について述べよ。」
これが正式のテーマである。
なお、民間有識者会議の提言書は、本日現在まだ確定しておらず、公表されていない。
悪しからず。