誰かが魔法を使ったー日本臨床救急医学会での発表を終えて | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

一般財団法人日本救護救急財団として初めての学会登場である。
沢山のセッションがあって普通なら多くの発表の中に埋没してしまうところだが、多分もう埋没することはないと思う。

二つの大きな成果があった。

一つは、救急救命士制度研究会に所属する複数の救急救命士が日本臨床救急医学会でそれぞれの研究成果を発表したことだ。
救急救命士の存在が様々な場面で求められているという社会的事実、エビデンスを積み上げていく作業がこれで本格的に始まった。

もう一つは、今日の研究発表で病院救急救命士という概念が学会で正式に認知されたということだ。
公的病院でも救急救命士を採用したい、という声があることが日本臨床緊急医学会の記録に残ることになった。
ご本人には如何にこれが大きな一歩なのか実感がないだろうが、この発言がやがて救急救命士制度の抜本的な見直しに繋がる。

救護救急という概念が定着するかがこれからの課題だが、日本臨床救急医学会の記録に一般財団法人日本救護救急財団として登録されたのだから、大きな一歩を記したことは間違いない。

いよいよ次のステップに移る。
今月の19日に救護救急に関する有識者会議を開催することになった。
参議院選挙が終わったら、議連がスタートするはずだ。
来年の日本臨床救急医学会に再度登壇して「救急救命士制度の改正の方向性」を報告出来るようになるといい。

去年の今頃は、こんなことはまったく想定していなかった。
誰かが魔法を使ったのだろう。