失敗に学んだ安倍新内閣 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

失敗に学んでいるな、という印象が強い。
安倍内閣の変貌ぶりが目覚ましい。

かつての「美しい日本」などという抽象的なスローガンはどこかに消えて、いつまでに何をするかという目標を次から次に打ち出している。
7月の参議院選挙を意識しての新たな政策目標の提示であるが、このスピード感がいい。

しかも、それぞれの政策のターゲットが明確で分かりやすいのがいい。
まるで新興企業のマーケティング戦略を見ているようである。
いつ、どこでどういう宣伝をすればどういう人たちがどう反応するか、を見極めているようだ。

有権者のニーズを的確に把握し、そのニーズに応えるための具体的な政策をタイムリーに発信する、という基本に忠実に従っている。

現時点での安倍内閣の有権者囲い込み戦略の対象は、明らかに女性層である。
待機児童解消作戦は、おそらくかつての民主党の子ども手当と同様の効果を発揮するだろう。

赤字財政のことはおくびにも出さず、今はもっぱらデフレ脱却を旗印にしてインフレ政策に舵を切っているから、国はいくらでも金を出す。
日銀も財務省も最早財政出動に異議を唱えないようだから、目下のところ安倍内閣は打ち出の小槌を握っているような感がある。

こんなにも変わるものか、と驚いている。
今回の安倍、麻生ラインは強そうだ。
国民の期待感を十二分に煽っている。

競争相手がいないのだから、当然と言えば当然だ。
民主党はどう足掻いても、二度と再び浮上しそうにはない。