往生できない人ばかりで往生する | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

野田総理の表現能力はかなり低いようだ。

いわゆる玉虫色の表現を使えば、とりあえずは臨時国会開催までのレールは敷けたのに、余りにも野田総理の表現ぶりが稚拙なため、自民党も公明党も乗りたくても乗れず、結局は引くに引けなくなってしまった。
落としどころを用意しないで漫然と党首会談を開催すれば決裂するのは当然で、話し合いはしましたというアリバイ作りのためだけのの党首会談ならしなければ良かった。

自民党、公明党側から解散の確約を迫られた時に、解散は総理の専権事項だから解散時期は一切言わないなどと、建前論で答えようとするから、いつまでも意思の疎通が出来ない。
解散の時期などには一切言及しないでも野党の要求に応えて早期に解散に踏み切る意思があることを示唆する方法はいくらでもある。

人たらしの名人と言われた田中角栄だったら、相手の手をぎゅっと握って、分かった、分かったと、如何にも相手の要求を呑んだような振りをして取りあえずは凌いだと思う。
野田総理の決断力も演技力も、さらには言葉による表現力もかなり稚拙なようだ。

今のままではどうやっても来年の通常国会を乗り切ることは出来ないのだから、せめて衆議院の解散までは出来るだけ波風を立てず、円滑な国会運営に務めるのが総理の責務だと思う。
腹が決まれば、自民党、公明党の協力を取り付けることはそんなに難しいことではない。

来年1月開催の通常国会の早い時期に国会を解散して国民の信を問うことにしたいので、それまでの間は何としてもご協力いただきたい、と素直に頭を下げればいいだけの話である。
往生際がどうにも良くない。

往生際が悪い人が多くて、往生する。

一番往生際が悪いのは、言わずと知れた田中慶秋法務大臣だが。