自民党の派閥の領袖クラスの人の相談相手は、森元首相である。
どうしてよいか分からなくなったときに森元首相に相談すると、結構落としどころを考えた解決策を出してくれる。
相談されてもいないのに色々知恵を出して勝手に根回しをしそうなところが玉に瑕だが、まあ役に立つ。
少なくともこれまではそうだった。
しかし、最近は森元首相の話を聞こうともしない人が永田町で増えてきているから、森元首相の神通力も政治的調整力もなくなったようだ。
その先鞭をつけたのが、小泉元総理である。
これに続いているのが、どうやら安倍元総理である。
挨拶はするが、挨拶だけ。
森元首相の話を聴こうとする風がない。
余り誉められたことではない。
少なくとも私の見る限り、森元首相の大局観は永田町では一番頼りになる。
政界引退を決められたというが、森元首相の役割はまだ終わらない。
派閥の領袖クラスの人の相談相手としては、おそらく最高の人物だろう。
森元首相の大局観は大体において正しいが、ただし、現実にはそうはならない。
話は聴くが、ただそれだけ。
参考にしたのかしないのかも分からないようなグズグズの状態になる。
もう永田町では森元首相の言うとおりに動く人など殆どいなくなった、ということを知っておく必要がある。
安倍元総理も町村氏も総裁選に名乗りを上げることになるだろう。
ジ･エンドである。
皆さん、段々大事な事を相談できる頼りに出来る本当の相談相手を失い始めている。
安倍元総理もその一人である。
挨拶はするが相手の話を聴く用意がない、ということになると、これはもう相談ではない。
安倍元総理にはどうやら本当の相談相手はいないようだ。
気の毒な事である。
師匠を失うと、道を誤る。
永田町で道を誤りそうな人がもう一人いる。
みんなの党の渡辺喜美代表だ。
本当の相談相手がいないようで、ここに来て渡辺氏の迷走振りが甚だしい。
大阪維新の会との合流話が破談になったからといって、絶対に交渉相手の非を鳴らすようなことはしないものだが、どうやらぶち切れ状態であらぬことを口走っている。
天に唾するようなものだ。
すべて自分に降りかかってくる。
自分の不明を天下に曝け出すようなものだから、こういうときは抑えなければならない。
みんなの党には私のかつての仲間が何人もいるから、きっと誰かが適切なアドバイスをしてくれるだろうと思ってはいるが、今のところそんな話も聞こえてこない。
これでは折角多くの国民が期待し応援したみんなの党が雲散霧消し、苦い思いだけが残ることになってしまう。
心ある人の決起を促しておきたい。
みんなが迷走し、結果的に永田町に対する国民の不信感が募る一方になっている。
これはいけない。
何とかしなければならない。
こういうときに必要なのが、困りごと相談所である。
永田町に、永田町駆け込み寺が必要なようだ。
ということで、私が手を上げることにする。
永田町で困りごとがあって、相談する相手が見つけられない時は遠慮なく私のところに相談に来られればいい。
何でもすぐ解決するわけではないが、問題が複雑化、困難化するのを防ぐことは出来る。
複雑な問題を解決するための筋道を示したり、複雑な問題を分解、整理し、比較的解決が容易な問題と当面解決を急がない問題に分離し当面取り組むべき課題を提示するぐらいのことは出来る。
永田町には唯我独尊の人が多いが、唯我独尊の人は間違いを犯しやすいものだ。
そういう人の相談相手ぐらいなら、私にも務まるはずである。
永田町駆け込み寺。
如何か。