私のようにフリーな立場になれば本当のことを言ってもそんなに支障はないが、現職の方々は様々なしがらみの中にいるから言いたいことも言えず、やりたいこともやれないのだろうと思う。
動きたいと思っている人がいるのはよく承知している。
しかし、大半の人は、如何にももう少しで動き出す、と思う瞬間にためらいが生じるのだろう、上げかけた腰を下ろしてしまう。
動き出せばいいのに、と私などは思うが、普通の人は自分の選挙や先輩、同僚の顔などを思い浮かべて動かない方を選んでしまう。
余程の大義がないと動けない。
余程のインセンティブがないと動かない。
客観的に言えば、今は動き出すべき時である。
フライイング気味でも今回は失格扱いにはならない。
誰かが先鞭をつけるのを皆、待っているから一人が動きを見せればつられて先に飛び出す人がいるかも知れない。
号砲がなったかどうかよく分からないままに一斉に飛び出す、などということが起きるかも知れない。
私は、小沢氏に付き従うことを表明した人たちの動きには関心がない。
いい人もいるが、小沢氏と行動を共にすることを表明せざるを得なかった、というところに限界があるからだ。
消費税増税の前にやることがある、まだそれをやり切っていないのに増税路線を確定することのみを先行させる3党合意路線にはどうしても賛成することは出来ない、と表明してきた非小沢の民主党の人たちに私は注目している。
民主党の中で反対票を投じて2か月の党員資格停止処分を受けることになっている人たちや、棄権あるいは本会議欠席を選んで注意処分を受ける人たちである。
この人たちの中に、政局の人ではなく政策の人だ、と思うような立派な人がいる。
東日本大震災からの復興の先頭に立っていただかなければならない大事な人だと思う人がいる。
国会のことがよく分かっており、新しい政治を興すためにはこういう人が要に座るのがいい、と思う人がいる。
この人だったら若い方々もついて行きやすいのではないか、という元気な若い人もいる。
この人たちが民主党を離党することを選んだ時に大きな歯車が回る。
新しいものを産み出す時は、脱藩は止むを得ない。
倒れてもいい。
敗れてもいい。
そう思って、自分が今為すべきことを愚直にやるべし。
まだ見ぬ同志へのメッセージである。
私はどうしても歯車を回したい。