金太郎飴になりつつあるのか自民党 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私も毎年指摘してきたことだが、今年はちょっと異常である。

フェイスブックを始めたお蔭で自民党所属の国会議員のその時々の動静がよく見えるようになった。
決してみんながお友達ではないが、友達申請すると皆比較的簡単に承認してくれるからフェイスブックで語られるかつての仲間の日々の動静が見えるようになった。

私が覗いた自民党の国会議員のフェイスブックは、例外なしに昨日が主権回復から60周年の記念すべき日であることを指摘していた。
ほう、これほどまでに皆さん昨日のことを意識していたのか、と驚くほどであった。

いいことではあるが、しかし、ちょっとその表現ぶりが気にかかる。
妙に画一的で、浅い。
金太郎飴のような感じになっている。

もう少し突っ込んでこの日の意義を書いてくれればいいと思うが、誰もドキッとするようなことを書いていない。
沖縄の人の心の痛みに誰も言及していない。

4月28日の重要性を認識し、その意義を国民に啓蒙するという意味では何も言及しないよりも遥かにいいが、しかし、余りにもステレオタイプになったのでは困る。
保守回帰が自民党の中で強まっているようだ。

私がいた頃の柔軟さ、自由闊達さ、懐の深さが失われていっている証拠だったとしたら、これは困ったことである。