陸前高田は、街がない。
一本松が有名になっているが、街そのものがなくなっていた。
大槌では役場の建物が被災して、現在は大槌小学校の建物に役場の機能を移しているが、市役所そのものが仮設の建物だというのはおそらく陸前高田だけだろう。
すべてが喪われている。
しかし、その一方で陸前高田では再生・復興の槌音が鳴り響いていたように思えた。
確かに瓦礫の山はあちこちにあるが、それでも着実に片づけられてきている。
すべてのものが復興・再生に向けて懸命に動いている様子が、私たちにも伝わってきた。
どうやらここでは若い人たちが頑張っているようだ。
私たちが応援するとしたら、こういう街だろう。
忙しい中を私たちのために面会の時間を作ってくれた市長さんに感謝したい。
皆さんが来てくださることが私たちへの応援になります。
今の陸前高田の状況を周りの方々に伝えてください。
そして、また、来てください。
皆さん、異口同音のようにそうおっしゃっる。
明日から東北観光博覧会が始まる。
さあ、皆さん。東北へ行こう。
風化させないボランティアに、みんなでなろう。