どこへ行ったか第三次補正予算案 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

3・11から8か月が経過するというのに被災地ではまだ本格的な復興事業には着手できないでいるというのだから、第三次補正予算を一日も早く成立させる必要がある。

オリンパスとTPPで盛り上がってしまい、肝心の第三次補正予算についての新聞報道を見かけなかったが、予定通り昨日の衆議院本会議で可決され参議院に送付されていた。
TPPで大議論があってもまだ国民の生活に直ちに響くことではないし、一民間企業の粉飾決算で直ちに日本の経済が破綻する訳でもないから、何のかんの言いながら国会はそれなりに仕事をしているということだ。
マスコミが大きく報道しているからと言って、必ずしもそちらの方がニュースバリューがある、という訳ではない。

さて、野田総理が先ほどの記者会見でTPP交渉参加を正式に表明したが、まあこれも事前に予測されていたことで特に騒ぎたてるほどのことはない。
TPP反対派の方々からはそれなりに非難の声は上がるだろうが、声を上げただけでお仕舞いになる。
とても離党や分裂騒ぎにはならない。

まあ、これはこれで止むを得ないのではなかろうか。

時期尚早論は、こういう時には弱いものだ。
とにかく反対はしておく、ぐらいのニュアンスになってしまう。

第三次補正予算が成立するまでは、国会は小康状態が続くことになるだろう。

(人によっては、このブログは兆発のように受け取られるだろうか。)

参考 11月11日付けNHKニュース

「東日本大震災の復興対策や円高対策を柱とした総額12兆円余りの今年度の第3次補正予算案は、10日の衆議院本会議で採決が行われた結果、共産党を除く賛成多数で可決され、参議院に送られました。

今年度の第3次補正予算案は、10日に開かれた衆議院予算委員会で共産党を除く賛成多数で可決されたのを受けて、午後の衆議院本会議に直ちに上程され、採決が行われました。その結果、共産党が「復興財源の確保を名目に、庶民への大増税を押しつけようとしている」などとして反対しましたが、各党の賛成多数で可決され、参議院に送られました。第3次補正予算案は、震災からの本格的な復興を目指し、自治体が復興関連の事業に活用できる「東日本大震災復興交付金」の創設に1兆5612億円、放射性物質の「除染」費用として2459億円などが盛り込まれています。また、円高対策として、産業の空洞化を防ぐため、企業が国内に新たな工場などを作る場合の補助金として5000億円を計上するなど、総額は12兆1025億円となっています。これを受けて、参議院予算委員会の理事懇談会が開かれ、与野党は、来週15日と16日に野田総理大臣とすべての閣僚の出席を求めて質疑を行うことで、大筋、合意しました。」