ブロゴス編集部の目と耳と頭脳 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

どんな風に纏められるのかな、と思っていたが、ブロゴス編集部の目と耳の確かさを確認した。

私の発言には、悪気は全くない。
悪意もなければ、邪念もない。
私の亡くなった父親はいつもいつも好々爺で、結局大した仕事もしないまま旅立ったが、基本的には教育者だった。
私も、家人に言わせれば、荒れた学校の校長先生になって子どもたちや学校の若い教師たちと一緒にいるのが一番いいんじゃないかと言われるくらいの、まあ善良な人の部類だ。

しかし、悪気はないが、多少の毒はある。
即効性はないが、じわじわ、じわじわと効いてくる。

多少の毒は実は薬になることが多いから、大抵の人はその毒の存在に気が付かない。
しかし、分かる人には分かる。

ブロゴス編集部は、どうやら分かったようだ。
分かったからどうだということではないが、分かる人がいる、ということが大事である。

先日の郷原氏の対談をブロゴス編集部が実に上手に纏めていた。
耳と目が確か、だけではなく、自分の頭でしっかり物事を考えている。
私の話のどこが多少の毒に当たるのかは、明確に意識されていないだろうが、ポイントはしっかり把握している。
大したもんである。

郷原氏が一度も弁護士として法廷に立ったことがない人だということは、誰も気が付かなかったはずだ。
これまで生粋の弁護士の目で物を見たことがない人だ、ということにどんな意味があるのかということは、これからおいおい分かってくる。

私のブログのコメント欄によく、「それでも弁護士か」などという書き込みが出てくるが、私が生粋の弁護士であることは皆さんよく承知されている。

単眼では見ない。
必ず複数の視点から物を考察する。
時には相手の立場に立って物を考える。
策は決して一つに絞らない。
結果は必ずしも思い通りにはならないということを予め覚悟し、思い通りの結果にならなかったときにはどうするかの対策まで考える。

クルクルクル、と立場を変えることもできるし、イザとなったら逃げ道も用意するのが本当の実務家として役に立つ弁護士である。

学者にはなろうとしてもなれないが、弁護士としては私はまだ役に立つ。
今は、出来るだけ若い人たちに役に立つようにとこのブログを通じて出来るだけ本当のことを発信しているだけなのだが、私のブログにちょっと立ち寄っただけではそんなことは分からないかも知れない。
まあ、じっくり我慢してお付き合いしていただきたいものだ。

ブロゴスはいい。
ガジェット通信もいいが、ブロゴスがいい。
これが私の感想である。
ブロゴスの読者数はまだ300万程度だそうだが、早く1000万を超えるようになってもらいたい。

ブロゴスを読まずして日本を語る勿れ、ブロゴスを読まずして世界を語る勿れ、というくらいの常識が確立する日を私は待っている。

参考 ブロゴスの編集記事
「郷原信郎氏、″民主党寄りの姿勢″を否定 ー早川忠孝氏と小沢裁判を巡って激論
2011年10月21日17時00分
BLOGOS編集部

小沢元代表の初公判が行われた翌10月7日、ニコニコ生放送で行われた番組、"緊急座談会「小沢一郎初公判をどう見るか」江川紹子×落合洋司×郷原信郎"。番組中、「公判は“どこかが狂っている”」と疑問を投げかけた元検事の郷原信郎弁護士に対して、BLOGOS参加ブロガーでもある、弁護士で前衆議院議員の早川忠孝氏が、ブログ上で異議を唱えた。

早川氏は、自身のブログで「ニコニコ放送というのは小沢氏の単独インタビューなどを好んで報道するようで、私のように批判的に小沢氏の一連の行動を見ている人間にはお呼びがかからないが、郷原氏の所論はどうにも決めつけが過ぎる」と批判。

郷原氏の主張は、本当に“決めつけ”なのか?また、本当に“どこかが狂っている”のか?一連の事件について取材、検察の捜査手法に異議を唱えている八木啓代氏がニコニコニュースの亀松太郎氏にTwitter上で提案、法曹関係者からも注目を集めていた両氏の対談がついに実現した。

郷原氏は、大阪府知事選に民主党から出馬する可能性が取り沙汰されており、民主党との関わりも注目されている。対談では、早川氏が民主党との関係について問いただす場面も見られた。

違法性はあるのか?

「陸山会が小沢氏から借り入れた4億円をもとに不動産を購入した」という基本的な構図に対して、陸山会の収支報告書には小沢氏からの4億円借り入れも、世田谷の土地購入も記載されており、基本的な構図は充分記載されており、これがなぜ、「政治資金規正法上、収支報告書に重要な事実が記載されていない」と捉えられるのか、というのが基本的な郷原氏の主張だ。

対する早川氏は、議員の経験上、政治資金管理団体や議員事務所が現金の出入りや預金口座の出入りをすべて記載するということは実運用上難しいということを認めた上で、陸山会の口座に入金された4億円の原資や、その授受が一括か分割かを問題視、また不動産について「小沢さん個人の資産形成のためにやろうとしたんだと思う」と、あくまで小沢氏側に違法性があったとする。

その上で、自身が国会議員として政治資金報告書を提出する作業を間近に見てきたこと、法務委員会で政治資金規正法の改正作業を担当したことを説明。自治省時代には地方選挙での選挙管理事務も経験しており、これらを総合して、小沢氏の政治資金報告書の違法性について「やはり肌で感じるものがある」と主張した。

「主観ではなく客観的事実を」とする郷原氏との相違について早川氏は「法律上の解釈の違いなんです。そこが私には納得できない。」と述べ、議論は平行線を辿った。

郷原氏は"親民主"なのか

また早川氏は、郷原氏について「広島・長崎地検で、自らが政治資金規正法違反事件を立件、起訴してきた。的確に捜査する手法を先頭に立って開発されたんだと思う。そのまま検察に残って、全国のそうした事件を捜査する立場になる生粋の検事、エリート中のエリートだったと思っている」と述べ、郷原氏が、小沢氏の起訴事実について異議を唱えているのは"検事の視点"があるからに過ぎないと批判。

さらに郷原氏が民主党陣営から、昨年の参議院で立候補を打診されたこと、西松建設事件や小沢氏事件における特捜検察の捜査手法への郷原氏の批判が被告側の"理論的支柱"になっていると指摘、「自民党側では郷原氏を見かけない」と"親小沢""親民主"の姿勢を感じていると述べた。

この点について郷原氏は、小沢氏の秘書3人が逮捕された際、民主党大会で「民主主義に対する重大な脅威だ」と言い切った人。にもかかわらず、自分が不起訴になった途端に、検察の捜査を公正公平だと言った。そんな人を信用できるわけがない」と真っ向から否定。そんな人が幹事長をやっている党から出馬できるわけないでしょうと付け加え、「自民党の県議団の勉強会に参加したこともあるし、検察の不当な捜査の対象になったら自民党でもアドバイスします」と切り返した。

また自身の検事時代について「窓際の方に追いやられた。検察内では白い目で見られていました。内部では浮いていました。」と検事退官前の立場を説明、とくにこの2、3年の東京地検特捜部・大阪地検特捜部の捜査については徹底的に批判してきたつもりだと、「検事の視点」を否定。今回の小沢事件についての一連の主張も、"検事の経験"や"親小沢"ではなく、あくまでも純粋に検察の暴走を批判しているだけだと明言。ここでも両者の議論は平行線のままだった。

対談を終えて

対談を終えた郷原氏は、論点が最後まで明確に無らなかったと述べ、番組のタイトル通り、検察の捜査の問題点に踏み込んで検討ができなかったことについて残念そうな表情を浮かべた。
一方の早川氏は、番組終了後、自身のブログで「今日の郷原氏との対談は、勝った負けたと騒ぐほどのことはない。郷原氏にとって今日の対談は大して価値はないだろうが、私にとってはいい経験だった。」とコメントした。」