普段は嫌いだけど、と言いながらコメントを寄せて頂く熱心な読者がいることの幸せ | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

日本の常識は世界の非常識、なる名言があったが、私が当然そうだろうと思っていたことが実務では必ずしもそうではない、とうことを教わった。

昔の話として赤提灯を知らない裁判官の例を持ち出したが、私の知見などほんのちっぽけなもの。
事実の誤認も物の見方の誤りもあるかも知れない。

名医と言われた緒方さんというドクターが自分の誤診率は3割だと言っておられたということが微かな記憶に残っている。
私は自分の事件についての診たてはこれまでは殆ど狂っていなかった、と思っているが、自分が担当する事件以外について自分の診たてがどの程度当て嵌まるのか、については正直分からない。

事実を誤認していれば当然診たてを誤る。
事実の誤信が誤診に繋がってしまう。

一人だけで判断することの危険性を本能的に知っている。
以前にも書いたが、本当にいい仕事をするためには3人ぐらいでチームを組むのがいいと思っている。
私がコメント欄をオープンにしているのは、私の誤診や事実の誤認を皆さんに指摘いただき、より正しい判断を導くためである。

コメント欄をオープンにしてよかった。
これこそ集合智の結集だと思えるような素晴らしいコメントを頂戴している。

そして、今朝これぞというコメントを目にした。

普段は早川さんは嫌いだけど、・・・・。

TPP問題についてのコメントだが、大事なことは色々な立場の方が平場で意見交換して、まずは事実についての共通認識を獲得することである。
最後まで見解は一致しないかも知れないが、それはそれで素直に受け止めることである。

嫌い嫌いも好きのうち。

私は、そういう思いで今日のコメントを受け止めさせていただいた。
幸せだなあ。