3分間待つんだよ | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

朝霞の公務員宿舎建設問題が5年間先送りになったようだ。
ウェブ論壇でただ一人過度の公務員バッシング反対・公務員宿舎の朝霞への建設有用論を唱えていたが、多勢に無勢、ついに再凍結ということになってしまった。

私は、毎日公務員宿舎建設予定地に隣接した青葉台公園で大勢の皆さんと一緒にラジオ体操をやっているから、現職の国会議員の誰よりも現地を知っている。
2年前に政権交代があり、民主党の代議士が地元の要望を国に届ける役割を担うことになったが、地元自治体としては公務員宿舎の建設の受け入れには賛成していた。

2年前の事業仕分けで凍結、昨年12月の財務省政務三役の決定で凍結解除・事業着手、そして今回再び5年間凍結ということになったのだが、地元はすっかり国の迷走に振り回されてしまった。
それにしても酷い迷走ぶりである。

5年間待つのだよ、と言われても5年先のことは分からない。
迷走に次ぐ迷走の果てに塩漬けにされ、結局使い道を決められないで民間に払い下げ、などということになったらとんだ笑いものになる。
5年間待つことに意味があるのだったらいいが、この5年間凍結は結局何もしないことにしました、というだけのことになる。

これで最大40億円になるのではないかと言われている違約損害賠償金を国が払わなければならないとしたらとんでもないことだ。
この損害賠償金は東京電力が払うのではない。
勿論、この迷走の原因を作った野田総理や野田内閣の閣僚が払う訳でもない。
全部が税金の負担だ。

カップラーメンは3分待てば美味しいラーメンが出来るが、公務員宿舎は5年待っても何もいいことはない。
この迷走は、私の地元にとっては大変な迷惑である。