早い、早い、早い | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

やはり野田総理の決断は、早そうだ。

昨日鉢呂氏の死の街発言を聞いた段階で早晩この人は辞任を免れない、と書いたもののその日の夕刻には辞任表明とは驚いた。
野田総理としての譲れない一線がどうやら福島原発問題と放射能汚染問題にあることが見えてくる。
たとえ親しい記者に対してであっても、ほら、放射能、などと言いながら衣服を他人に擦り付けて放射能汚染問題を茶化すような鉢呂氏の言動が許し難く見えたのだろう。

鉢呂氏の言動自体は、実は誰でもやりかねないようなことである。

ゴーストタウン化している場所を見て回れば、うっかり死の街だなあという正直な感想を漏らしかねない。
私が夕暮れ時に釜石を最初に訪問した時に、「釜石は静かに泣いている」と書いたのは、死の街という表現を避けるためであったが、被災者の皆さんの復興に賭ける思いを考えるとやはり死の街とは言ってはいけない。
放射能防護服に見立てて自分の着ていた上着の袖を取材に来ていた記者に擦り付けるような所作は如何にも子どもっぽい遊びの類だが、つい冗談でやってしまうかも知れない。
しかし、原子力安全保安院を抱える経済産業大臣としては絶対にしてはならないことであった。

鉢呂氏自身は決して悪い政治家ではないように見える。
要するに素人だということだ。
野田総理がずぶの素人を経済産業大臣というポストに座らせたことが間違いだった。

間違いに気付いたらさっさと改めるに限る。
そういう意味で野田総理は正しい。

ブロゴスニュースには転載されていないが、私はこの後の展開を注目している。
上手くすれば、野田総理は強い総理になることが出来る。
昨日書いたとおりである。