目を皿にして他紙を読んだが、どうも真偽のほどは分からない。
今朝ほどチラッと目を通した日経の朝刊に、菅総理の式辞が長引いたため正午の時報に合わせて黙祷するはずだったのに、正午の時報から40秒ほど遅れて黙祷に入った、との小さな囲み記事があった。
8月15日の全国戦没者追悼式典は、ある意味で政府主催の最大の公式行事である。
タイムスケジュールがピッシリ決められており、このタイムスケジュールに合わせて粛々と式典が執り行われる。
悠久の時が流れるかのように、厳粛かつ荘重に進行するのが本来の式典である。
それが総理の式辞が長引いたために、慌ただしく黙祷に移ったというのだから式典の準備にあたった人たちはさぞかし気が揉めたことだろう。
式典に出席された遺族の方々も一般の参列者の方々もひょっとしたら気合を外されてしまった知れない。
私は現職の国会議員ではないので全国戦没者追悼式典には出席しておらず直接菅総理の式辞を聞くことがなかったが、出席していたらさぞかしやきもきしただろうと思う。
戦没者に対する追悼の心がさぞ乱されてしまっただろう。
日経が報じていることが本当だとしたら、これは菅総理や官邸あるいは式典の主宰をした厚生労働省の大失態である。
大手新聞社の記者の方々は多分式典には出席せず、予め入手した式辞の原稿などを読みながら全国戦没者追悼式典の記事を書いていると思う。
だから、どこの新聞社も同じような記事になっている。
偶々日経の記者はテレビの画面などを見て違和感を感じたのではなかろうか。
菅内閣の箍が緩んでいる、菅総理の緊張感が失われているということの一証左のように思われるが、さて如何だろうか。