退却戦の戦い方 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

これは駄目だな、と思ったら早めに兵を引く必要がある。

原子力発電問題は、一種の戦争である。
安全神話が崩壊した以上、原発の絶対安全性を前提にしての新規原発の開発など不可能である。
もう、無理ですよ。
あえてそう申し上げておきたい。

既存原発についても、撤退の方向に舵を切る必要がる。
しかし、これは急いではならない。
慎重に慎重に進めるのがいい。

脱原発と言おうが減原発と言おうが、やるべきことは変わらない。
これからは、撤退戦、退却戦である。
急いては事を仕損じると言う。
撤退戦、退却戦だからこそ、より周到な配慮の下で慎重に事を進めてもらわなければならない。

おそるおそる、実にまどろっこしい作業になるが、それでも私たちはやり遂げなければならない。

退却戦が一番難しいと言われる。
殿(しんがり)の役割が重要になる。
愚かな人は、殿には相応しくない。
殿にいてただ逃げ回るような人も勿論相応しくない。
殿を務める人は自ら血を流す覚悟が要る。
知恵と勇気と自己犠牲が求められる。

菅総理は、明らかに失格である。
自ら血を流す覚悟がない。
知恵と勇気も不足している。
ただただ、逃げ回るだけの人だ。

高杉晋作を気取って逃げ足だけは早くしようとしているが、殿にいるはずの人が後ろ向きになっていつの間にか先頭を走っている、というのでは笑い話にもならないではないか。