TPP解散は避けるべき | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

今年中の解散・総選挙は必至だが、TPP参加問題を選挙の争点にするような愚を犯して欲しくない。

そう強く思っている。

現時点でのブロゴスランキングの1位に私の昨日のブログ記事が載っており、現時点での私の発言には一定の政治的な影響力がありそうだと思うので、あえて申し上げておきたい。


開国には、追い込まれての消極的な開国と、国力の増進や国民生活の向上を目指しての積極的な開国の二つがある。

現在のTPP問題は、どうやら前者の立場からの開国を迫られているらしい、との認識に立っての検討がどうしても必要になる。

TPPに備えよ、という物言いは正しいが、今の段階で双手を上げて歓迎、というわけにはいかない。


24分野にわたってTPP参加のメリット、デメリットの検討作業が政府部内で進められているようだが、識者に言わせると現段階でのTPP参加はアメリカの輸出には貢献するが、日本の産業には殆どメリットがない、ということのようだ。

大きく風呂敷を拡げて、さあ皆さん、どんどんいらして下さい。ここには何でもありますよ、と門戸を開放しても、受け入れる側に備えがなければ美味しいところだけを持っていかれるだけ、散々食い散らされて後に残るのは塵だらけ、ということにもなりかねない。


いずれその詳細が明らかになると思うが、もしそういうことであれば拙速に結論を出すことは避けるべきである。

経済のグローバル化は歴史の必然ではあるが、日本の経済の自律性を放棄し、日本の経済を日本の政治のコントロールの埒外に置くようなことはしてはならない。


TPPを超える国家戦略がないままにTPPに呑みこまれるような愚を犯してはならない。

改めてそう申し上げておきたい。