首脳会談中止から一転首脳懇談実現に向かった背景 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

日本の国民の怒りと失望の声がハノイに届いたのだと思う。

首脳会談が中止と聞いていたが、どうにか懇談という形は出来上がったようだ。

辛うじて、菅総理も外務省も面目を保つことが出来た。


中国政府もなかなか老獪だ。

怒っているふりをしながら、決定的な決裂は回避しようという意図が見えてくる。


どこまで中国との関係が悪くなるのか、ということが分からないと次の一手が打てなかった。

ただただ不気味な相手、話が出来ない相手、ということになるところだった。

まるで北朝鮮だ、と思っていたが、これで日本もやっと一息つける。

これで前原大臣がどこで何を言っても中国との間が決定的に悪くなることはない、という見当がついた。


前原外務大臣はこれまでと同様に日本としての筋論を述べていればいい。

妙に中国に阿る必要はない。

重要閣僚の一人ぐらいは筋論を一貫して主張してもらわなければ困る。

それが、菅内閣における前原外務大臣の役割である。


菅総理は、決定的な失敗をしないで済んだ。

まずはよかった、と言っておこう。

アメリカの支えでもあったのだろうか。