私は国会議員という仕事が好きだった | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

昨日、憲法円卓会議が開催された。


臨時国会が開会され、衆議院、参議院でそれぞれ代表質問が行なわれ、補正予算等についての審議がいよいよ始まる、相変わらずギクシャクしているが、それでも国政を停滞させてはならない、その日に備えて水面下での意見交換、議論を進展させなければならない、そんな思いで私は憲法円卓会議に出席している。


いよいよ提言取りまとめの段階に入った。


与野党共通の理解を獲得するための基盤づくりを担っているのが、この憲法円卓会議だと思っている。

衆議院の法制局の皆さんが膨大な資料の取り纏めをしてくれている。

中山太郎座長の指示を受けて、事務局を担当してくれている山花事務所の南部さんという政策秘書の方が精力的に論点整理などを行なってくれている。

衆議院の憲法調査会の審議が順調に進んでいた頃を彷彿させるような、実に充実した、気持ちの良い会議が続いている。

議論に参加している人は、皆、楽しそうである。


と、言いながら、皆さんとても忙しい。

会議の途中で携帯電話が鳴って席を外す人、会議の終了間際にようやく出席する人、途中座長に断って退席する人など様々である。

有識者の皆さんも忙しい。

毎週のように開催される憲法円卓会議の全部に出席できる人は、いない。


提出された膨大な資料や論文の全てに目を通せる人は、多分いない。

全体の議論に隙無くついてこれる人は、まずいない。

座長や事務局の方々の力にすべてかかっている。


この憲法円卓会議で一番楽しく議論に参加させていただいているのが、私だということに気がついた。


私は、国会議員という仕事が好きだった。

国会議員の仕事をこよなく愛していた、ということを痛感した。


外の方々はとても忙しそうで、あの膨大な資料に目を通せるはずがない。

悪くすると委員は誰も資料に目を通さないままで提言の取り纏めをする、耳で聞いた部分だけを元にして議論の取り纏めをする、ということにもなりかねない。

せめて、私は全部の資料に目を通しておきたい。

そういう思いが募った。


私は本当に国会議員の仕事が好きだったのだ。

昨日、憲法円卓会議の新たなメンバーに中谷元衆議院議員が加わった。

これで、超党派での議論を進める基盤が少しずつ固まってきた。

いい兆候である。