政治家が本気で斬り結ぶとき | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

決して楽な仕事ではない。

小手先の遊びごとなどでは、決してない。

そのことを、私は皆さんに是非ご理解いただきたいと思っている。


昨日、町村信孝元官房長官が衆議院議長に議員辞職願を出した。

衆議院議員選挙の補欠選挙に立候補するために衆議院議員の職を辞する、というのだから、およそ理屈に合わないことである。

どうやら大変な激戦のようだ。


自民党に対する支持が戻っていないのに関わらず、衆議院議員を辞職して衆議院議員の補欠選挙に出なければならないのだから、きっとご本人としては間尺に合わないはずだ。

しかも、私の見るところ、来年には衆議院の解散総選挙がある。

いやはや。

昨年の選挙から1年ちょっとしか経っていないのに、落選のリスクを覚悟して、しかも莫大なお金と労力を費やしてまで戦わざるを得ないのだから、お気の毒である。


政治家というのは、大変な星の下に生まれた特殊な人たちである。

町村氏の永田町での人気は思うほどには上がらないが、政治家としての安定感や信頼感の点では抜群の人である。

一番総理には近かったはずだが、残念ながら現時点では政治家として生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされている。


政治の世界には、上り坂も下り坂もある。

上り坂と下り坂の外にも、まさかの坂もある。

小泉元総理の名言だが、今私たちは、そのまさかの坂を目の当たりにしている。


こういう厳しい世界に生きているのが日本の政治家だから、いつでも国のため、国民のために死ぬ覚悟が出来ているはずだ、と言いたいところだが、さて、実際はどうだろうか。


私は、町村氏には昔からその覚悟がある、と見てきているが。