自民党がここではしゃぐのは間違い | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

どうしても今ははしゃぎたくなるだろうが、そんな時ではない、ということを強く申し上げておきたい。


自民党が勝利した、と浮かれていても、現実には比例区では12名しか当選していない。

私の元同僚の前衆議院議員なども自民党の公認候補として比例区に名を連ねたが、片山さつき、佐藤ゆかりの2氏を除けば皆、落選だ。

捲土重来を期して多分最後の戦いに挑んだのに、自民党というブランドでは通用しなかったか、と臍を噛んでいるはずだ。


自民党に明るい未来が待っている、などと錯覚しない方がいい。


1人区で勝利できたのは、民主党政権になって何もスカットするような、いいことが無いことが有権者に分かった反動で自民党に支持が戻っただけで、参議院選挙で議席を増やしたからと言って再び自民党が政権を担当できる基盤が出来たわけではない。

勿論、そこそこに有能な候補者を立てたから有権者が自民党に投票してくれたことは間違いないが、野党生活が長くなれば、いずれは自民党の候補者に対する支持や期待も弱まってくる。

実に危うい勝利である。

来年度以降の予算編成に何らの影響力も無いことが分かったら、どんなに立派なことを言っても、必ず皆、白ける時が来る。


自民党は政権を担うための新しい戦いを、今から始めるべきである。

次の衆議院選挙を視野に入れて、新しい政治の流れを作ることを宣言すべきである。

自民党が自民党を超える、という具体的な戦略を今こそ練り上げるときである。


自民党の総裁は、谷垣さんでいい、と私は思う。


谷垣さんの真面目さと素直さ、有能さは有権者に十分届いたと思う。

必要なのは、日本を変える、自民党を変える力強さ、だろう。

民主党の参議院過半数議席獲得を何としても阻止する、という目標を達成したが、これで政局ごっこをされたのでは国民が堪らない。

古い人たちは政局ごっこが好きだが、今の日本はそんなことをして遊ぶ余裕が無い。


ここで、思いっきり自民党の旧弊を切ればいい。

絶好のチャンスが来た。

私は、そう思っている。


派閥解消宣言をするなら、今だ。