一番責任が重いのは民主党の国対 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

愚か者!


丸川珠代参議院議員がそう発言している場面をテレビで見たが、実に冷静に、節度を持ってそう言い放ったことが見て取れた。


この言葉を私も使わせていただきたい。


私のブログの熱心な読者の方が、やはり非は甘利氏の方にあるのではないか、あの暴力は許されないのではないか、何故倒れた三宅雪子議員を助け起こさなかったのか、と書かれているので、その観点から再度動画を繰り返し見ている。


甘利氏が自分の前にいる若い男性議員の胸倉を掴むようにして、かなり強い力で押しのけようとしたことは明らかだ。

なんで邪魔するんだ!どけ。

そのくらいの怒気を籠めたやり取りがあっただろうということは、想像に難くない。


しかし、その男性議員は内閣委員会の委員ではなく、ただの傍聴者の一人である。

委員会の審議に参加している委員の行動を傍聴者が妨害することは、許されていない。

いわゆる闖入者と同じ扱いを受けても止むを得ないところだ。


甘利議員の妨害をした傍聴人を懲罰にかけることはあっても、自分を妨害する傍聴人を排除しようとした甘利議員を懲罰にかけるのは、明らかに本末転倒である。

愚か者め!

私は、そう言いたい。


委員長が強行採決をするという段取りは、民主党の国対が決めていたことだ。

強行採決、ということになれば、野党の自民党の議員がこれに対する抗議の意思表示のために委員長席の傍に駆け寄ることぐらいのことは織り込み済みだったはずだ。


しかし、自民党の抗議のパフォーマンスなどは知れたもの。

精々委員長の周りで強行採決反対、審議続行などと大きな声を出す程度。

委員長に掴みかかるような、蛮勇を奮うような人間は、いない。


それが分かっているのに、何故若い男性議員や三宅議員は甘利議員の前に立ち塞がって甘利議員の動きを妨害しようとしたのか。

国対がそう支持していた、としか言いようがない。

強行採決になったら、委員長を守るように自民党の委員の前に立ち塞がれ。


若い議員は素直だから、国対に指示されるままに行動したのだろう。

三宅議員が倒れこんだのは、甘利議員と若い男性議員の揉み合い、あるいは小競り合いに触発されたものだろうが、甘利議員が女性の三宅議員の身体に触れた事実は一切認められない。


お年寄りの女性がバランスを失って転倒し、大怪我をする、などということがままあるが、三宅議員はこういう修羅場に駆り出されるような活発な議員である。

倒れれば打ち身、打撲、擦り傷程度の被害はあるが、骨折などはしない。


三宅議員を診察治療した医師を呼び出して聞いてみたらいい。

この転倒事故で三宅議員はどの程度の負傷をしたのか。


松葉杖や車椅子は、誰の指示によるものか。

愚か者!


そして、一番愚かだったのが、甘利氏に対しての懲罰請求だ。

すべて民主党の国対がさせていること。


ここまで民主党の国対が劣化しているとは、本当に嘆かわしいことだ。