鳩山総理に成り代わって考える | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

官邸崩壊と言われている。

総理と官房長官の息が合わないように見える。

総理が如何にも迷走しているようにも映る。


しかし、鳩山総理は自分の政治指導力には一切の疑いも持たないようだ。


「私が決めさせて頂きます。」

「党の要望については内閣で引き取らせて頂きます。」

丁寧な物言いだが、決然とした物言いではある。


「あらゆることに職を賭して臨んでおります。」というのも、嘘ではなさそうだ。

普天間基地移設問題について、5月末までに沖縄の県外への移設で決着させる、という方針にはブレがなさそうだ。


「まだ腹案を公表できないのは、アメリカがこれを呑む見通しが立っていないから、地元がこれを呑むような環境にないからに過ぎない。

条件が整ったら、いつでも発表する。

5月末までには、決着させる。

任せてください。」


大変な自信だ。

これだけの見得が切れる政治家は、そうはいない。


「自分は愚直なだけで、愚かではない。

すべて私が決めるのだから、私以外の人が何を言っても結構。

みんなが問題について認識を共有してくれるのだから、いいことじゃないか。

私は、ちっとも迷走などはしていない。」

そういう趣旨のことを本気で言い切れるのだから、大した政治家である。


こうした大政治家には、貴方は愚かだ、などと罵っても何の効き目もない。

痛くも痒くもないのだから、普通の言葉では通じない。

どうすれば普通の言葉が通じるようになるか。

これを考えた方がいい。


鳩山総理が耳を傾ける相手は3人しかいない、と考えるべきだ。

小沢一郎幹事長と母親の鳩山安子さん、そして奥さんの鳩山幸さん。

小沢氏が、官邸は何を考えているんだ、総理は馬鹿だ、と言えば、鳩山総理は自分の身の振り方を考える。

鳩山安子さんが、もういい加減にしなさい、鳩山の名前を傷つけないようにしなさい、と言えば、さっさと政界から引退する。

鳩山幸さんが、これ以上嫌な思いはしたくない、と言い出せば、そこで転進を考える。


鳩山総理は小沢氏の仏頂面を一番見たくないんだな、ということが、はしなくも先日の会議の模様を放映したテレビニュースの映像で垣間見られた。

母親の鳩山安子さんが鳩山総理にとって如何に絶大な存在か、ということは、未だに安子さんに自分の方から連絡もせず、毎月1500万円の資金提供の理由等を安子さんから聞こうともしていないことから窺われる。

奥さんの鳩山幸さんが鳩山総理にとってかけがえのない存在であることは、これまで週刊誌等が報道してきたとおり。


この3人の内の一人が、日本の将来のために貴方おやめなさい、新しい政治の流れをつくるために衆議院を解散してごらんなさい、と言えば、鳩山総理は決断する。


「私が決めさせて頂きます。

私の指導力で決めさせて頂きます。

私は、迷走しておりません。

私は、正しいと信じている道をひたすら歩んでおります。

私は、愚かではありません。

私は、愚直なだけです。」


となると、論理的には、衆議院の解散総選挙、参議院選挙との同日選挙となるのだが。


皆さんからブーイングが来そうな話ではある。