個人としての鳩山由紀夫氏は、いい人の部類に属する。
こうもありたい、ああもありたい、と純粋に思っているのだろうと思う。
そういう意味では、八方美人ではなく、理想主義者の一人。
ただ、言行不一致で、八方破れのところがある。
自分の言葉にまったく責任を持たないでも平気だから、その耳当たりのいい言葉をどこまで信用していいのか分からなくなる。
北海道教職員組合事件について聞かれ、教職公務員特例法を改正して教職員の違法な政治活動や選挙運動に罰則を導入することを検討すると答えているが、本気なのかどうかが分からない。
いいことだと思って検討したが、やはり難しいことが分かってので、どうしたらいいか引き続き検討したい、私は個人的には罰則を導入していいと思っていますが、などと、はぐらかしてしまうのではないか。
こういう人は始末に困る。
コンニャクみたいなものだから、豆腐のようには壊れず、とりあえず詰め物にはなるが、煉瓦のように物を支える下敷きには出来ない。
グニャグニャ動いて、当てにしていいものやら悪いやら。
個所付け問題について情報をリークした責任者を処分するとして、どうやら前原国土交通大臣を血祭りに上げるようだが、どうも相手を間違えている。
ここは、小沢一郎民主党幹事長の責任を厳しく問うべきところ。
今日小沢幹事長と会談するようだが、小沢幹事長の更迭ぐらい打ち出したらどうだろうか。
ただのコンニャクではないことを示して欲しい。
時には鋼のような強さ、芯を持っていることを示して貰いたいものだ。
鳩山由紀夫氏がこれからの日本に貢献できる最大の仕事は、小沢氏に政治の表舞台から退いてもらうことだ。
説得でもいいし、解任でもいい。
今、それが出来るのは、鳩山由紀夫民主党代表しかいない。