私が相手にするのは、明らかに私よりも強い存在である。
弱いもの苛めはしないようにしている。
だから、私が特に名前を上げる人は、一般的には強い強い人。
強い強い人だから、周りが怖れて本当のことを指摘しなくなっている、そういう時に、私は声を上げるようにしている。
間違いが罷り通るのを黙って見ているのが、堪えられないから。
単純なものである。
ところが、
「あんたも自民党にいて甘い汁を吸った仲間だろう。
自民党という組織の恩恵を被ったあんたが言っても、説得力がない。
誰も聞く耳を持っていないよ。」
そんな趣旨のコメントが寄せられた。
なかなかきつい一発である。
確かに、一面の真理ではある。
小沢批判をするあんたはどうなんだ、などと切り返されれば、大なり小なり、うーんと唸ってしまうところがある。
厳格にクリーンハンドの原則を適用されれば、確かに黙っていた方がいい。
そうすれば、自民党も民主党も、国民新党も社民党も、みんな黙らざるを得ないだろう。
おまけに、ひょっとしたら公明党も共産党も完全なクリーンではないかも知れない、などということになったら、政治家はお互いに相手を批判することが出来なくなり、結果的に悪事を庇い立てする共犯者になってしまう。
それでいいのか。
私は、そんな状況は国民にとって為にならない、と信じて、いずれは自分に火の粉がかかってくることを覚悟して極めて当たり前のことを書いているつもりだ。
いいことはいい。
悪いことは悪い。
そういうことが言えるポジションに立つために、フリー宣言をした。
そこまで言うか、と思われるようなことでも、遠慮なく言わせて貰う、それが私の現在の立場だ。
まあ、完璧なクリーンではないが、真っ黒な人の傍に立てば結構白く見えるだろうと思っている。