天皇謁見の1ヶ月ルールの運用の在り方 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

1ヶ月ルールがあるとは知らなかった。


天皇の政治利用はしてはならない、ということから、宮内庁としては、外国の賓客から天皇との会見希望があっても、希望の日時の1ヶ月以上前の申し出でなければこれを受け付けない、との内規を持っていたようだ。

私は、これはこれでいいと思っている。


しかし、これはあくまで内規であり、原則だから、実際の運用はもっと柔軟であっていい。

これが私の感想である。

今回は、宮内庁の対応が杓子定規に過ぎたようだ。


強いて言えば、宮内庁長官があえてコメントを出したのが問題だ。

天皇がいつ、誰と会うのか、については、内閣として決めればいいことで、宮内庁長官があえてその結論に批判がましいコメントを出す必要はなかった。


これでは、大事な天皇の謁見に傷が付く。

中国政府がごり押しをしたため、あるいは、小沢氏がごり押しをしたために、政治主導で天皇謁見の日程が決まった、かのような印象が残ることになった。

もっと自然に謁見のスケジュールが決まったかのように見せてくれれば、問題がこんな風に先鋭化することもなかった。

残念である。


この点については、鳩山総理が、もっと柔軟でもよかったんじゃないか、と感想を述べていたことを私も支持したい。

ひょっとして宮内庁長官には、自分の職を賭しても訴えなければならなかった特別の理由、でもあったのだろうか。


いずれにしても、今朝の新聞各紙の報道振りは異常である。