今ようやく読み終えた「天皇と東大ー大日本帝国の生と死」 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

立花隆の「天皇と東大」(文芸春秋)上下2巻をようやく読み終えた。


これだけタフな書物を読んだのは久しぶりだ。

凄い、の一言に尽きる。

すべての記事に裏付けがある。

膨大な文献や資料を丁寧に読み解いて、明治維新による大日本帝国の誕生から昭和20年8月15日の終戦の詔勅によるその滅亡までの歴史を書いている。


この書物は、暇があったら読んで下さい、などとは軽々しく言えない。

日本の重い重い歴史がそこに眠っている。

日本の近現代史を学ぶための大事な一冊である。


立花隆。

よくぞ、書いた。


歴史の狭間の中で、私たちは今自分がどこにいるのか分からなくなることが多いが、世の中にはその時々の時流に流されることなく、真実を追い求め、真実を語り続けた人がいた、ということを改めて教えられた。


見える人には、見える。

そういうことだ..


しかし、今の時代、河合栄次郎も、南原繁も、有沢広巳も、田中耕太郎もいない。

どこを向いてもファジーな人たちばかり。

困ったことだ。


私自身、もっと勉強しなければならない、ということを痛感した。