今日で法務大臣政務官の職務を離れる。
万感の思いを籠めて、志木駅に向かった。
13年の月日が過ぎている。
古びた駅舎が生まれ変わり、東口には丸井が進出している。
駅前の再開発が進み、乗客の顔触れもすっかり都会じみでいる。
若い人も多い。
駅周辺の掃除をした頃が懐かしい。
あの頃は、何となくアットホームの雰囲気だった。
今は、妙によそよそしい。
一人ひとりの孤立感は、あの頃よりも深まっているようだ。
志木駅の南口では、吉田よしのり県会議員が一人で県政レポートを配っていた。
彼は、まだ若い。
これからもずっとこういう生活を続けるのだろう。
しかし、気の毒な気がしないでもない。
もっと外の可能性があったかも知れないのに。
万感の思いを籠めて、志木駅での駅頭の最終日を終えた。