法務大臣政務官としてこれだけはやりたい、と思っていた仕事が一段落した。
今日、法務省の「凶悪・重大犯罪にかかる公訴時効の延長、廃止問題に関する勉強会」の報告書が公表された。
法定刑に死刑がある一定の重大犯罪については、公訴時効をなくす方向で検討しよう結論である。
閣議後の記者会見で森法務大臣から発表があったようで、今日の夕刊に記事が載ると思う。
報告書そのものの内容やパブリックコメント募集結果などについては法務省のホムページに掲載されることになるので、これを読んで頂きたい。
法務省の勉強会が公訴時効の廃止にまで踏み込んだのだから、まさにエポック・メーキングである。
法律の専門家の議論だけではなかなかこういう方向性は打ち出せなかっただろう。
犯罪被害者の家族、遺族の方々の声や国民の世論が、法律専門家の固い頭を柔らかくさせ始めた、という証拠である。
法律専門家の常識も、国民の常識も大きく変わる。
まさに時代の転換期に私たちはいる。
大きな歯車を、とにかく私たちは回し始めた。
一漕ぎ、二漕ぎ。
とても回りそうにない大きな大きな歯車を、とにかく私たちは回し始めたのである。