喧嘩腰 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

おはようございます。


国会議員は、政局の動きについて何も知らないことが多い。

そう思います。

自分の知らないところで激しいやりとりがあったということを新聞を読んで知る。

半日遅れですね。

あちこちに顔を出し、有権者に顔を売る作業に没入していると、テレビを見る余裕などありません。

多くの人がテレビを通じてオンタイムで得ている政局に関するニュースを、当事者である国会議員が知らない。

そういうことです。


昨日一日、永田町で激しい攻防があったようです。


両院議員総会招集請求の署名の真偽を巡って、本人の自筆かどうか、党本部から確認の電話を入れる。

派閥の幹部から署名を撤回するよう所属議員への切り崩しがある。

党の執行部から、署名した人間は次の選挙に公認しないという牽制がそれとなく伝わってくる。

総理周辺から、署名した奴は次の選挙では必ず落選させてやる、などという声がマスコミを通じて流される。


激しい攻防戦だったようです。


時間があれば、この攻防は自民党再生への産みの苦しみになったでしょう。

自民党にはこれだけのエネルギーがあるのか、と国民を納得させる展開になったかも知れません。


しかし、残念ながら、今は時間がありません。

結果的に、21日にも解散だ、と息巻いている総理周辺の思惑が勝つでしょう。

敵がどこにいるのか見分けがつかなくなり、闇雲に機関銃を撃ち始めたような感じです。

短時間に機関銃を撃ち過ぎると、過熱して銃が暴発し、自分に弾が飛んでくるかも知れない、という虞を抱いておられないように見えるのが残念です。


喧嘩太郎、という別名を持っておられる麻生総理は、自民党の同志に銃を向けておられるようです。


撃ち方やめー。

こんな時に「公認外し」や「閣僚罷免」で自民党の良識派を脅しても、周りを白けさせるだけ。

間違いなく自民党は自壊の道を歩み始めます。


(なお、私は、両院議員総会の招集請求の書面に自筆で署名しましたが、昨日一日の攻防の渦中にはおりませんでした。

当選2回程度では政局を左右できるようなポジションにはつけない、という証拠ですね。

麻生総理がこれからこの事態をどう捌かれるか。

日本の将来を憂うる本物の政治家としての真価を発揮されるのは、今ですね。)