おはようございます。
現時点での私たちの議論は、どうしたら麻生総理の暴走を食い止めることが出来るだろうか、ということです。
麻生総理は、どうしても自分の手で衆議院の解散をしたがっている。
都議選の直後に解散だ。
何とか総理には冷静になってもらわなければならない。
そんな話をしております。
現時点で総理に的確な情報を届けることが出来る人は誰だろうか、ということを議論しております。
総理は実に孤独です。
総理がどんな情報に接しているかで、総理の決断が変わる。
総理は大変な権限を持っておられますから、後先を考えなければ何でも出来てしまう。
総理は、今、とんでもない状況に陥り、とんでもない結論を出そうとしているのではないだろうか。
そんな疑心暗鬼が永田町を駆け巡っております。
そこで、解散までに何が何でも仕上げるべき法案は仕上げてしまえ。
そういう動きが加速しているようです。
水俣も、臓器移植法も、児童ポルノもひたすら与野党合意での修正を目指しての協議が進んおります。
危険なことです。
ゴールが見えているからということでしょう、これまでの審議経過などはどこかに置いて、一部の議員の間で修正協議を懸命に続けているが、こういうときに大きな間違いを犯しやすい。
私は、そう危惧しております。
被害者救済に関わるものについては、それでもいいかと思います。
何も決められないよりは、少しでも被害者の救済に役立ち、多くの紛争の解決にも資する。
そういう立法なら、いいと思います。
他の事案と比較してバランスを欠いているな、と思うところもありますが、しかし、これが政治。
行政の公平性、財政の規律を重視する財務当局や官僚では到底提案できないようなことでも、国会が議決すれば通ってしまいます。
国会は、ずいぶん不完全で、不公平なものだ。
そう思いながらも、採決の時には賛成します。
しかし、刑罰を伴う法律については、拙速は避けなければなりません。
議員立法、議員修正の怖いところは、修正協議をしているときに話題になったことについては手当をするものの、それ以外の部分についての検討が十分でないことが多いことです。
臓器移植法改正や児童ポルノ法改正についての修正協議の怖いところは、与野党の理事の協議で共同修正案が作成されると、仮に修正案に欠陥があっても誰も意見を述べる機会がなく、しかもその修正案に反対もできなくなることです。
こんな慌ただしい状況では、無理に修正協議を纏めない方がいい。
後で、私はそんなことは知らなかった、などということも起きてくる。
私は、そう思っております。
さて、バタバタと回り始めた歯車の回転を止めるには、どうしたら良いか。
目の前のことしか見えなくなった視界を、とにかく広げて貰うことです。
日本から離れることもその一つ。
世界から日本を眺めれば違った思いが出てくるでしょう。
目先の選挙の喧噪から離れることもその一つ。
東京都議会議員選挙を念頭から消し去れば、国家の大事がどこにあるか見えてくるはずです。
そこで、靖国です。
靖国参拝は若い人たちには関心が薄いようで、それなあに、というところのようですが、ある年齢層の人にとっては自分の生き様や、国家に対する思いを問いかける、重要なテーマになります。
自民党にとって、というよりも、麻生総理にとっての大事な問いかけになり得るのが靖国参拝ではないか。
私は、そう思っております。
最終的に参拝をされるにしろ、されないにしろ、決断を迫られる重要なテーマになり得ます。
私は、麻生総理に冷静にものを考えていただく材料として靖国参拝を提案しております。
深謀遠慮、の類です。
奇手、妙手の一つ。
私は、そう思いました。
しかし、愚策ですね、の一言で片付けられそうな雲行きですね。
いやはや。