読者の中には、マスコミの関係者も多数おられます。
一般の方が誤解されかねないコメントが時々寄せられておりますので、今後の政局を予見する上で大事なことを申し上げておきます。
現在自民党の派閥は、殆ど役割を終えており、機能しておりません。
勿論、私が所属している町村派は自民党の中で最大の所属議員数を誇っておりますが、誰か特定の人がオーナーで、他の所属議員は唯々諾々と幹部の指示に従う存在だ、などとという感覚は、誰も持っておりません。
みんなが、一国一城の主。
旧田中派や、小沢氏のグループとは違うところです。
それぞれが違った政策を訴えている。
総裁選挙の際でさえ、それぞれが違った候補の応援団に入っている。
それでもお咎めなし。
誰か特定の人が金銭面で若手の面倒を見るような状況ではないからでもあります。
所属議員は、党や派閥に毎月一定の寄付をしている。
派閥が所属議員に支給する手当は、党本部から所属議員の数に応じて派閥に支給される金や派閥の政治資金パーティの売り上げが原資。
しかも、毎月の立法調査費は、派閥に入っているらしい。
色々な縁で同じ派閥に入っておりますが、実態は政策研究会だったり、単なる国会情勢の情報交換会。
勿論、補欠選挙などでは大きな力を発揮しますが、それぞれが選挙を抱えているときは単なる仲よしグループ。
お互い知らない同士であれば特に深い関わりを持つ必要がありませんが、なまじっか関わりを持ったために時々火花が散る。
まあ、そんなところでしょう。
町村につくか、中川につくか、などと取り沙汰されるのは、大迷惑です。
私は、町村氏が総裁選挙に立候補するのであれば、当然町村氏を応援します。
それだけの識見と能力があることを知っているからです。
だからと言って、中川氏の勉強会への参加を拒絶することはしません。
それが政策的に正しいと思えるのであれば、私は参加を拒絶しません。
政策勉強会に一人でも多くの同士の参加を求めるのは、当然だからです。
数は力なり。
一人では叶わないことでも、多くの議員が参加すれば一歩実現に近づく。
そのことを知っているからです。
現時点では、派閥の枠を超えた政治家でなければ、自民党を動かすことは出来ないと思います。
派閥を超えた存在になるために、私は、危機と戦うセーフティネット政策議員連盟を立ち上げ、さらに、現在は自民党を刷新する第3世代の会の中心メンバーとして活動しております。
私は、私。
クローニンの会(知命立志会)の活動も、そうでした。
そのことは、もう皆、知っているはずです。
旧来の派閥は、このままでは存続することは難しい。
清和政策研究会には、代表世話人という名称が一番相応しい。
私は、そう思って、清和政策研究会の総会で、無理矢理会長制に戻そうとしたことに異議を唱えました。
大きな波風が立ったまま今日を迎えるに至りました。
私は、あくまで友情は友情として大切にしながら、しかし、今は、一人ひとりが自立していかざるを得ない時期を迎えたのだ、ということをお伝えしたいと思います。
コップの中の嵐で収めてはならない。
この混迷の日本を、どうやって安定した軌道に乗せていくか。
それが、現時点での私の唯一の願いです。
新しい時代、大きな和をつくろう。
古い自民党を乗り越え、日本の政治を安定した軌道に乗せていくための新しい政治のうねりを作り上げるためには、いつ、何を、どうすればいいか。
それが目下の私の唯一の関心事です。