波乱が予想されるときは、一歩先を行く | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

おはようございます。


補正予算が成立し、積み残しの予算関連法案や海賊対処法等の重要法案が成立したらすぐやって欲しいことがあります。


閣内で麻生総理の足を引っ張る人がいます。

いかにも閣内不一致を演出したいように映ります。

所管の大臣がそこまで言うか、と思うような出来事です。

自分を取るか、与謝野を取るか決めてくれ。

そう大声で叫んでいるように聞こえます。


日経朝刊に、次の記事が載っております。


「鳩山邦夫総務相は30日、6月に任期切れになる日本郵政の西川善文社長の続投を巡り、6月1日にも「開く同社唯一の株主である与謝野馨財務相との協議で反対の意向を表明する方針を明らかにした。」

「宿泊施設『簡保の宿』の譲渡問題に言及し、『日本郵政の上層部を私が許してしまったら、この国には正義はなくなってしまう。』と西川氏らを批判した。」


私は、総務大臣の所管する法案の審議が終了したら、直ちに鳩山大臣には退任していただきたい。

6月末の株主総会までにはこの問題は決着を付けるべきです。

麻生内閣の命運を今や鳩山氏が握っているのは間違いないと思います。


内閣の方針が示されていないのに、所管大臣が正義を振りかざし始めたら、総理が所管大臣の意向には沿わない裁定を示したときにどうなるか。

「それは正義に反する」、と言わざるを得なくなります。


軽々に正義を持ち出すべきでない。

内閣の命運を左右するようなことを、わざわざマスコミが大きく報道するように記者団にしゃべりまくるものではない。

ここは、総理として毅然と対処していただくべき時です。


来年度の予算編成を視野に入れた新しい骨太方針を策定する時期になりました。

今年の骨太は、実に難しい。

どうやら衆議院の解散総選挙は8月以降に先送りになりそうです。

来年度の予算編成に責任を持てる人たちで新体制を組むときです。


6月に入れば西松事件の公判が始まります。

西松事件に関連して色々取り沙汰されている方々は、この際、内閣や党の主要ポストから外れるべきです。

確かに、これまでは補正予算を成立させる、という大事な使命がありました。

難しい経済対策の取り纏めのためには、小さくとも派閥を束ねるだけの政治力、突破力が必要でした。

その手腕は、認めます。

いい仕事をされました。


しかし、その大事な仕事が終わったら、今度は、日本の将来のために後進に道を譲る、というのも政治家の大事な仕事ではありませんか。


いよいよ6月になります。

これまでと同じようなペースでは、日本の政治は進まなくなる。

毎日が政局になる。

私は、そう見ております。


麻生総理は、出来るだけ速やかに内閣の改造を行い、さらに総裁選挙の前倒しに向けて党内世論の結集を図るべきです。

それしか方法がありません。