おはようございます。
昨日平成21年度の補正予算が成立しました。
しかし、これほど達成感、充実感のない予算成立はないでしょう。
失業率がついに4月末に5%に上昇し、6月、7月にかけてさらに上昇するかも知れない。
北朝鮮が6発目のミサイル発射を強行し、核開発も一向に止めようとしていない。
一所懸命努力しているのだが、なかなかこの難局を突破する突破口が見あたらない。
そんな状況が、なんとはなしの徒労感に繋がってきます。
しかし、その一方では大きな歓声を上げている人たちがいます。
昨日の参議院本会議で消費者庁設置法が成立しました。
長年、生産者中心の国の行政を消費者重視の行政へ転換するよう求めてきた消費者団体等にとっては、まさに大勝利、大手柄です。
消費者が大変な武器を手に入れたことは間違いありません。
私たち衆議院議員は、衆議院の解散総選挙の風に翻弄され、もっぱらいつ選挙があるか政局が最大の関心事になります。
国の大事な政策を決める作業は、これからは参議院議員を中心に回り始める。
そういう転換点が、昨日だったのでしょう。
衆議院は、これまで4度にわたって経済危機に対処するための国の予算を成立させ、重要法案については、衆議院で3分の2以上の賛成で再議決して仕上げてきました。
仕事を最後までしたのは、衆議院。
参議院は、大事な予算や法案は否決した。
しかし、衆議院議員は間もなく国会を去ることになり、これから仕事の果実を享受するのは、一般の国民と参議院に所属する国会議員。
今の状況では、どんなにいい仕事をしても自民党の国会議員は評価されません。
良くて当たり前。
悪ければ、ここぞと批判する。
これぞという活動をしても、単なる選挙向けのパフォーマンスと腐される。
なかなか辛い状況です。
それでも、皆自分を鼓舞しながら選挙区を走り回っているのですから、えらい。
この試練が本物の政治家を育ててくれることを期待しております。