おはようございます。
小沢一郎氏の代表辞任に伴う今回の代表選挙の実施を通じて民主党が本当に生まれ変われるのか注目しておりますが、どうやら期待はずれのようです。
昨日名乗りを上げた鳩山由起夫氏と岡田克也氏は、いずれも自分が代表に就任した暁には小沢氏を重要ポストで処遇する（幹事長や選対本部長ポストか）ことを明言したとのことです。
自分は決して反小沢ではない、政権交代のためには一致結束が必要だ、などという物言いで小沢氏や小沢氏を支持するグループに秋波を送ったのでは、これからどんな物言いをしてもいわゆる小沢なるものを否定したり、乗り越えることは出来なくなります。
脱小沢と見られている岡田氏が、いかにも自分が代表に就任したら小沢氏を重要役職（幹事長か）に登用するような発言をしてしまったことがつくづく悔やまれます。
これでは、どちらが民主党の新しい代表に就任しても民主党の実権は小沢氏や小沢氏を支持するグループが握り続ける。
党の金も候補者の決定も小沢氏なり小沢支持グループの言いなりにならざるを得ない、ということになります。
裏方に徹する、というのは日本人の美徳の一つです。
私は､小沢氏がこれからは裏方に徹する、というのであれば、それはそれで評価すべきことだと思っておりました。
しかし、鳩山氏も岡田氏も、党を裏で操る、いわゆる闇将軍の存在を容認する、というのでは、とても民主党は生まれ変わるはずがありません。
自分は傀儡になどはならない、などと強弁されても虚しく響きます。
このままでは、豪腕小沢の存在がますます大きくなるだけです。
口べたの小沢氏はマスコミや国民から批判をまともに浴びやすい表舞台に顔を晒すような場から離れ、誰からも面と向かって批判されることのない実力者の地位に座り続ける。
いやあ、とんでもないことになります。
自分の嫌いな相手には口を利かず、会おうともしない。
自分の意思は、側近を通じて示す。
側近は、小沢氏の様子から小沢氏の意思を忖度する。
小沢氏が不機嫌だったらノー、小沢氏が愛想良く応対するときはイエス。
小沢氏が顔を横に向けたらノー、頭を2度振ったらイエス、黙って席を立ったら断固ノー、顔を顰めたら二度と近寄るな、という合図。
そして、ここぞというう時には、「異議なし」と大声を出し、異論を封じ込める。
困ったことです。
私たちは､今小沢なるものとの訣別を求められています。
民主党も自民党も。
16日の民主党代表選挙に注目が必要です。
皆さんが声を上げるべき時です。
このままでは、とんでもないことになりそうです。