小泉総理の引退表明は、新たな政治の流れを作る第2幕の幕開けである。
確かに昔と比べて精気が失せているな、と思う瞬間が何度かあったので、私自身としては小泉さんの引退のニュースを聞いても特にあたふたなどしていない。
ひょっとすると、これが世代交代への引き金になるかも知れない。
総選挙までにこれから何人も引退表明する人が出てくるんだろうな、という予感さえする。
ほんの短期間であるが文部科学大臣を務めた鈴木恒夫さん、衆議院議長の河野洋平さん、総裁選挙管理委員長を務めた臼井日出男元法務大臣、小杉隆元文部大臣、玉沢徳一郎元防衛庁長官など要職にあった方々が相次いで引退を表明されている。
明らかに衰えが歩く姿に現れている元閣僚や総理経験者もおられる。
まだ自分にやるべき仕事が残っている方々は別にして、単に数あわせのためだけの立候補ならお止めになった方がいい。
私は、そう確信している。
いずれは若い人に譲らなければならない。
まだ自分に力のある内に若い人が世の中に出ていく手助けをしたい。
小泉さんは、そう考えていたのだろう。
残念ではあるが、見事だ。
もう自分の時代ではない、君たちが自分の力で道を拓いていかなければならない、自分はそうやってきた、なんで皆、こんな簡単なことが分からないんだろうな。
小泉さんは、そう思ってきたはずだ。
先日の青山での小池さん激励ランチで小泉さんの隣に座ったが、私は、小泉さんがそんな風に呟いているように感じた。
「小池総理が誕生したら、凄いよ。
一気に国民の雰囲気が変わるよ。
小池総理、小池総理、小池総理。
なんでみんな分からないんだろうな。
今選挙やったら惨敗だよ。
みんないなくなっちゃうよ。」
そう小泉さんは言っていた。
小泉総理は感性の人。
直感力に優れている。
その直感の赴くままに行動してきた。
改革を後退させたら、日本はおしまいだよ。
君たちが、立ち上がらなければならないんだよ。
私には、そう聞こえた。
経済が停滞したときには、ケインジアンが求められる。
政治が停滞している現在、求められているのは、チェインジアン。
小池さんは、日本のもったいない力の活用を訴えて、チェインジングと言った。
渡辺喜美さんは、チェインジン・グー、ではダメ。やっぱり、チェインジだと主張した。
私も、日本のチェインジを求めている。
棚橋さんも、石崎さんも、水野さんも、チェインジを求める一点では皆、同志である。
あの山本一太氏、河野太郎氏も細かい政策の違いはあるが、チェインジを求めている。
いわゆる小泉チルドレンもチェインジを求めているのではないか。
だから、この際チェインジアンの会合を開催することにした。
新しい政治の流れを作るために動くのは、今、である。
乞う、ご期待。