今回の自民党総裁選にあたって慎むべきこと | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

石破茂氏の話を聞いていると、心が揺さぶられる。


この人は、いつも炎の言葉を吐いている。


情念の人、石波茂。




この人の凄さが、まだ国民には伝わらないようだ。


5人の候補者の中でもっとも世論の支持率が低いのが、不思議だ。


あの、青年将校のような熱い想い、人を刺すような真剣な眼差しが、かえって今の若い人や女性には受け入れられないのだろうか。


少々おっかないが、私は石破氏が好きだ。




麻生太郎幹事長もいい。


あの人懐っこいところはちょっと真似ができない。


あれだけの名門で、しかも大財閥のバックアップがあるのに、あの泥臭さはなんだろう。


どの世界でもトップとビリの人は比較的恬淡としているが、2番手、3番手につけている人の間での足の引っ張り合いは凄まじい、という。




麻生氏はいつも悠々としており、ゆとりを感じさせる。




今回の自民党総裁選挙は4度目の挑戦になるが、麻生幹事長が圧倒的に有利な状況の中で総裁選挙が展開されていることは間違いない。




石原伸晃氏は、若手の代表としての魅力を存分に振りまいている。


今回は顔見世、ということは誰もが知っていることだが、この総裁選挙を通じてさらに飛躍されていくだろう。


この人にも伸びて頂かなければならない。




与謝野馨氏の立候補は、私にはよく分からない。


自民党きっての政策通であり、軍師ではあるが、今回の総裁選挙を戦わなければならない必然性が理解できない。


誰かに、「かつがれてしまった」のではないだろうか。




物凄いハードスケジュールの中で繰り広げられる今回の総裁選挙で体力、気力、財力を消耗し、本当に与謝野氏の登場が求められている大事な本舞台で踊ることが出来なくなることを私は恐れている。


与謝野さんは、日本にとって大事な政治家である。




私は、勝馬に乗ろう、という議員心理が横溢している中で、個人的な信条に基づいて小池百合子さんの応援団に名乗りを上げた。


麻生さんの圧倒的な勝利が確実な状況の中で、小池さんの陣営に駆けつけた人は、総裁選挙の先にあるものをしっかり見据えている。




今のままでは、自民党には明日が無い。


今のままでは、明日の日本に対して私たちは責任を果たすことが出来ない。


そういう危機感が強い人たちが小池陣営に集まっている。




小池さんは、世界のリーダーに対等に伍していける人。


世界の中で日本の存在感を存分に発揮し、世界をリードする可能性をもっとも秘めた人。




逆風の中だからこそ、小池さんの力が求められている。


私は、そう思っている。


昨日は、武部勤元幹事長、中川秀直元幹事長、山本一太参議院議員が新しく小池選対に加わった。




小池さんであれば、閉塞感が漂っている日本の社会を一気に変えることが出来る。


チェインジを実現するために、チャレンジを続けているのが小池百合子。


私は、そう確信している。




誰にもマイナスにならないのが、今回の総裁選挙である。


ところが、町村派の中で麻生氏に対する支持を強引に取り付けようとする動きが表面化してきた。


私は、町村派の中でこんなことはすべきではないと思っている。




福田総理は、「徹底的な」総裁選挙を訴えた。


徹底的に開かれた選挙。


徹底的に政策を訴える選挙。


それが、福田総理の最後の心からの願いである。




町村派、清和政策研究会のメンバーは、これまでの派閥の論理を超え、あらゆるしがらみを振り捨てて、虚心坦懐、澄んだ目、澄んだ耳、澄んだ心で、5人の総裁候補の訴えに真摯に耳を傾けた上で一票を行使すればいいのだ。


あの森元総理も、「俺は麻生を支持する。俺の一票は麻生に入れる。」としか言っていない。




今、求められているのは、5人の候補者が堂々と自分の政策や心情を国民に訴え、国民の見ている前で切磋琢磨することである。




今回の大事な総裁選挙を、出来レースとか、消化試合、などと貶めるようなことは、絶対に慎むべきである。