その時歴史が動いた、の「その時」は、いつも今。 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

昨日清和政策研究会の幹事会、臨時総会があった。


いわゆる町村派の総会であるが、町村派として今回の総裁選挙に特定の候補者を擁立しないことを確認した。




森、小泉、安倍、福田と4人の総理を連続して送り出した総裁派閥として安倍、福田の2代にわたって突然の任期途中での辞任表明という事態を受けて今回は自粛すべきである、というのは自然の判断である。


この結論については誰からも異論が出されなかったのだから、これで町村派の結束が乱れた、などということはない。




中川秀直代表世話人が総会の冒頭の挨拶で、小池百合子議員の名前を上げて、同志が総裁選挙への出馬会見をして正式に立候補の意思を表明されているから、出来れば応援して欲しい、と述べたのも程々でいい。


町村代表世話人がその後、官邸の主として誰がもっとも相応しいかよく考え、出来れば派として、特別の事情がある方は除いて一定の方向を示したい、と述べたのもいい。




さらに、谷川秀善代表世話人が、山本一太議員からは自分達には何の相談もなかった、参議院清風会としてはこれからみんなで協議し、結束して総裁選挙に臨みたいと考えている、と正直に述べているのもいい。


誰も席を蹴って出るようなこともなかった。




清和政策研究会としては、


「皆、それぞれの判断に基づいて、今回の総裁選挙に臨もう。

総裁選挙を通じて、自民党が開かれた政党であること、政策本意の政党であること、いわゆる派閥の締め付けなどで有為の人材の伸びようとする芽を潰すような政党でないことを示そう。


総裁選挙が終わったら、ノーサイドで、みんなで手を携えて来たるべき総選挙に臨もう。


清々しく、かつ和を尊ぶのが、わが清和政策研究会、清和会だ。」


そういうことを確認した。




こんな一枚岩があってもいい。




森元総理が最高顧問として最後に挨拶された。


「自分は、個人として麻生さんを支持する。」




語り部としての森さんの話は、実に面白い。


なるほど、と思わせるが、しかし森さんの話で節を曲げるような人は、殆どいないようだ。




小池さんの出馬の記者会見が、幹事会の直前の午後2時30分に設定された、というのも、実に見事な作戦であった。


蛮勇を奮って総裁選挙への出馬を決意した小池さんも、森さんのあの話を聞いた後ではさすがに怖じ気づいたのではないだろうか。




小池さんは、自分に求められている役割をしっかり認識している。


どんな困難が待ち受けていようと、今は、自分が立ち上がるべき時。




そして、今にも崩れ落ちそうな小池さんを支えて出馬の記者会見に持ち込んだ私たちも、相応の評価を受けても良いかもしれない。




小池さんの総裁選挙出馬の記者会見が日本の歴史的転換点になった、ということが分かる日が何れ来るかもしれない。


その時歴史が動いた、の「その時」は、いつも今である。