脱帽です。
今日の橋下大阪府知事の話は、実に説得力がありました。
大阪維新を標榜するだけのことはあります。
就任から僅か4ヶ月でこんなに大胆な大阪府財政再建プログラムを樹ち立てることが出来たのですから、私たち国会議員もボヤボヤしているわけにはいきません。
選挙で選ばれた知事が如何に大きな権限をもっているか、その気になれば大変な改革が実行できる、ということがよく分かりました。
公会計の仕組みでは、府債の発行=借金が収入に計上されてしまい、府の財政の本当の姿が見えないのでびっくりした。
そういう橋下知事の素朴な感想が、改革の原動力になったことを知りました。
税収の伸び悩み、法人事業税の偏在是正、社会保障経費など施策経費の増加などの課題を抱えている中で、減債基金の借入れ、借換債の増発、府債の活用などの従来の手法を継続した場合は、表面的には平成22年に収支が黒字転換することになるが、実は、借換債等の負債が膨らんでおり、その償還が始まる平成28年以降は実質公債比率が27・7パーセントから31・8パーセントに上昇し、早期健全化基準である25パーセントを上回ってしまう、そういう簡単な事実さえ明らかでなかった。
財政当局は、これまでは、3年間程度の財政収支見通ししか示さない。
だから、大阪府の本当の財政状況が府民には全く分からなかった。
これを10年に延ばしてみて、ようやく本当の姿が現れてきた。
そう語る橋下知事は、まさに宝物を発見した子どものようです。
負担の先送りを止めよう。
平成20年度から減債基金借入及び借換債の増発を止める。
まず、そう決意しました。
平成20年度から28年度にかけて総額6500億円の財政支出をカットする。
そういう基本方針を打ち出しました。
初年度の2008年度は、一般施策経費を245億円、建設事業費を75億円、人件費を345億円カットする。
歳入は435億円確保し、2008年度は合計1100億円財政収支を改善する。
そういう明確な方針を確定しました。
これだけの財政支出の削減を行うためには、まず自分たちが率先して自分の身を削ぎ落とさなければならない。
そういうことで、知事の報酬を30パーセント、副知事の報酬を20パーセント、部長級の給与を14パーセント、一般管理職の給与を12パーセント、管理職以外の職員の給与を10~4パーセントカットすることにしたそうです。
なかなか出来ることではありません。
よくぞ短期間にこんなに凄い大阪維新プログラムを作ったものだ。
そう歓声を上げるしかありません。
こういう人が、いよいよ国や地方の重要なポストに座る時代になったのだ、と感慨一入です。
「大阪では、政令指定市の大阪市と大阪府の二重行政の問題がある。
広域行政のためには、政令指定都市制度をなんとかしなければならない。
自分は、道州制を実現するしかないと思っている。」
そう語る橋下知事の論旨は、最後まで明快でした。
私は、こういう政治家をどんどん送り出したい。
こういう政治家を応援していきたい。
強くそう思いました。
本当に、脱帽です。
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