なぜスムーズな国会審議になったのか/小沢一郎氏はなぜ国会に姿を見せないのか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

連日本会議が開かれる、というのは、それぞれの委員会での審議がスムーズに進んでいる、という証拠である。


火曜、木曜、金曜の午後から衆議院の本会議が開かれるが、参議院では月曜、水曜、金曜に本会議を開催するのが恒例のようだ。

本会議は法案の趣旨説明の時と、法律案や条約の締結承認案件の採決のために開催される。

委員会の審議が行われていなければ本会議は結局開かれない。


ということで、現在は異常なスピードで国会が進んでいることが分かる。


国会が激しく対決しているときは、こうはいかない。

まず、参議院に担当の大臣が取られると、衆議院の委員会の開催が事実上出来なくなる。


政治家である大臣が自ら答弁すべし。

官僚には答弁させない。

事前の質問通告はしない。


野党である民主党がそんな戦術を使い始めると、委員会の審議がたちまち停滞し始める。


委員会開催の日程を協議するための理事会が延々と繰り返され、法案審議がそっちのけになる。

1ヶ月ぐらいは簡単に何の審議もしないで審議の引き延ばしができるのが、現在の国会の実情である。

実際、予算の審議や租税特別措置法の改正、道路整備財源特例法の改正は、そうだった。


不思議なもので国会の審議がスムーズに進み始めると、皆自信を取り戻し始める。

自分たちがこの国を動かしている。

立法府にいるという役割の重さを国会銀の一人一人が実感できるようになる。


先日成立した宇宙基本法の成立などは、まさにそうである。

緊急に開催された宇宙開発委員会でビールやワインで乾杯、などという光景は滅多にないことである。


これからもこうありたいものだ。

それにしても、民主党の小沢一郎氏の姿はまったく見かけない。

本会議をサボって何をしているのだろうか。


この異常なスピードでの国会審議に、俺は関係ない。

俺には、もっと大事なことがある。


そういうことなのだろうか。