ようやく年賀状を150枚余り書いた。少なくとも退院までに後50枚は書き上げようと思う。それでも1000枚近くは返信の賀状を出せずに終わりそうだ。せめてホームページの挨拶で私の年頭の挨拶に代えさせていただきたい。
弁護士になった当初恩師からできるだけ多く年賀状を出し、1000通年賀状を貰えるようになったら一人前だと教えられたことがある。弁護士の広告が許されない当時の、若手の業務拡大の最も手近な方法である。
愚直にこれを実行してきたが、毎年の年賀状と暑中見舞いの発信の業務のため事務局の手が相当取られるようになり、しかも弁護士同士のやりとりが大半を占めるようになって、段々これを止めるようにしてきた。
そのうち虚礼廃止の風潮もあり、自分の方からの賀状の発信をしないようになり、衆議院選挙に出馬が決まった頃からは、公職選挙法で年賀状の発信が禁止されるようになり、ついに完全に年賀状を書くことを止めてしまった。
自筆の返信の年賀状は禁止されていないのだが、忙しさに紛れ、また非礼ついでということで、返信の賀状すら出さないままだったが、膝の手術で入院した機会に、自分の来し方、行く末を見つめる時間をたっぷり頂戴し、これまであまりに自分が不遜であったことに気付かされた。
年賀状の一枚、一枚に様々な思いが凝縮されている。一人、一人の人生が浮き彫りにされている。
私自身年賀状を書くときは、まさに一年を振り返り、新しい年に向けての自分の誓いを記してきた。自分の出発点、原点に帰ろう。それが私の現在の心境である。
お蔭様で衆議院議員として4年目の正月を迎えることができました。重要な課題が山積する中で、国政に携わることが出来、大変ありがたく、心から感謝申し上げております。
政治不信が募り、風向きが変わってまいりましたが、このようなときこそ法曹出身の政治家の出番ではないかと考えております。
法曹出身の政治家として、初心を忘れることなく、愚直をモットーに、ひたむきに頑張る所存です。
本年もよろしくお願い申し上げます。
これが私の新年の挨拶です。いかがでしょうか。