ローテクの些細なお話し(トリビア)です。
ボクは、あるアコギ弾き語りユニット(デュオ)で、リードギターとハモリを担当しています。耳があまりよくないせいか、ハモリのピッチ(音程)がいつも不安に感じてます。自分専用のボーカルモニターがあれば良いのですが、それも大そうな話です。
たまたま、生声が楽譜に反射して良く聞こえることがあります。それではと言うことで、簡単な「ボーカル反射板」を作って見ました。そこそこ好成績だったので、リポートします。
サイレントギターにつけた「ボーカル反射板」
まず反射板ですが、手近に転がっていた 透明樹脂でできたCDケースを利用します。ケースの蓋の部分をもぎ取って、使って見ました。ギターへの取り付けは、磁石による着脱式です。透明樹脂版の一端に、ネオジム磁石を取り付けます。ギターのサイド(側板)に取り付けるので、少し角度を付けています。
ギターのサイド(側板)には、2-3cm程度の鉄板(実際にはワッシャ)をテープで貼り付け、脱着の基台とします。そこにボーカル反射板のネオジム磁石をくっ付けて使用します。
こんなローテク反射板でも、そこそこ自声が聞こえるものです。返し(モニター)を上げるのが良いかと言うと、相方の「主旋律」も同様に大きくなるので、ハモリの音の取りづらさはあまり改善できません。それに比べて、このボーカル反射板は自声だけがより良く聞こえるようになるので、それなりに効果は明確なものです。
ここ最近3度ほどライブで試しましたが、結果良好です。相方の音量が少し大き過ぎるかなと思って唄い始めても、自分のパートが結構聞き分けられました。声の反射角度は、光/鏡と違って、あまりシビアではない感じです。
その他の使用感としては、磁石とギターの接続部が回転しやすいことが問題です。接触面の抵抗を大きくするか、2点設置にするか、工夫が必要です。もう一点、オーディエンスから「それ何?」と聞かれます。まあ、仕方のないことですね
いずれにせよ、小学生の工作のような反射板でも、ライブには毎回持ち出したくなるものとなりました。めでたしめでたし