作成の動機は、単に”変わったケース”を使って見たかっただけ、です 爆  笑 TAKACHI の傾斜アルミケース(TS-1S)を昨年末に買ってあったので、2ch ミニミキサーにしてみました。

 

 横幅 10cmの小型アルミケースです。天板が傾斜しており、小さなミキサー卓の雰囲気です。そのまんま、ミニ・ミキサーにしてみました。ステージで、エレアコ と エレキバンジョー の持ち替えに使えますし、デュアル・ピックアップのブレンドにも使えます。

 オペアンプには4回路入りの NJM2734D を使ってます。この素子の特徴は、低電圧・単電源・ローノイズ・レールtoレール で、電池駆動のポータブル・オーディオにぴったりです。アンプ初段は高入力インピーダンスのボルテージフォロワですので、D.I.ボックスなしでパッシブ型のピックアップが繋げます。そのあとに、加算、増幅(~7x)、Baxandall型音質調整を組み合わせたシンプルな構成です。単三電池 2本で駆動。

 前にも気づいたんですが、可変抵抗(VR)に直流電流が流れていると、ツマミを回したとき僅かにノイズが出るんですね。ボルテージフォロワのDC出力は1.5Vなので、10kΩVRに150μA流れているはずで、音量可変時にザワザワとノイズが出ます。カップリング・コンデンサを入れればノイズはなくなりますが、音量可変時のみなのでそのままにしてあります。 → 訂正(2020.01.18)

 結局、ガリオームならぬザワオームになってるのが気になって、ボルテージフォロワとVRの間にカップリング・コンデンサを挿入しました。

 なぜ”ザワオーム”現象が起こるのか? VRに直流が流れていても、ミキサー側にカップリングコンデンサが入っているので、ローター端子への直流の影響は小さいと思っていました。一方で、ミキサー・オペアンプの入出力の直流電位も +1.5V vs. ground なので、VRの回転に応じてローター端子電位との間に差が生じます。この結果、VR-ミキサー間のカップリングコンデンサに充放電電流が流れ、この電流変化がノイズにとなっている可能性が考えられます。

 

 なお、同規格のオペアンプ NJM2732D(2回路)とNJM2734D(4回路)は、アイドル電流が少なく単三電池 2本で安定に作動するので、頻繁に使ってます。価格も汎用品に比べれば割高ですが、¥100~¥150程度(秋月)なので十分許容範囲です。