家内の実家に長い間放置されていた YAMAHA FG-351(1975-78)へのピックアップ装着を試みました。40年前の合板ギターですが、ネックはしっかりしており音量もあります。いわゆる オレンジラベルです。結構重いギターです。

 

 

 これまで使っていなかったのには、理由があります。サドル側の弦間ピッチが 9.8mm とかなり狭い。1-6 弦間隔が 49mm しかありません。普段弾いているアコギの弦間ピッチは 11mmクラスで、1-6 弦間隔は 55~57mmあります。(【備忘録】アコギ仕様) ストロークだけなら問題ないのですが、弦間ピッチ11mmクラスでのフィンガーピッキングを多用しているので、FG-351の狭さが気になります。

 そうだ、弦間ピッチを広げよう! しかし、ブリッジを剥がして作り直すのは素人には大変です。フルアコ用のテールピースを使うことも考えましたが、サドルのテンションがかなり変わりそうなので躊躇しました。

 

 

 そこで禁じ手 びっくり ブリッジ・ピン・ホールに無理やり新たな溝を掘ることとしました! 彫刻刀とヤスリでゴリゴリ、11 x 5 = 55mm、1弦と6弦はピン穴ぎりぎりでしたが、やってしまいました。プロのリペアの方から見れば、とんでもない暴挙でしょうてへぺろ。 将来、ブリッジ・プレートの「割れ」につながらないか心配ではありますが、事故責任は自己責任。音量、音質が大きく変わることはありませんでした。マグネティック・ピックアップを取り付けましたので、音の調整はむしろそちらの問題です。

 フィンガーピッキング時の違和感は、めでたく解消されました。良い感じです。FG-351のネックは最近のギターと比べると太めの「U字型」ですが、十分許容範囲です。これでまた、気軽に野外へ持ち出せる武器が1台増えました。

 

【続編】YAMAHA FG-351 の改造(続編)プリアンプ