アコギ用ピックアップは音質の好き嫌いがあって議論が絶えませんが、音質だけでなく、ノイズや出力なども重要です。個人的に結構気になるのは、「弦間の出力バランス」です。アンダーサドル・ピエゾピックアップでも、サドルの微妙な圧力バランスがあるんでしょうね、弦間バランスが悪い場合があります。一方で、マグネティックピックアップの出力は原理的に巻弦の芯線 or プレーン弦の太さに影響されるらしく、2弦 > 3弦 の出力差が大きくなる傾向にあるようです。

 T社のアコギ GC7 に L.R.Baggs の M1 active を付けてみました。そのままではプレーン弦の出力、特に 2弦の出力が大きく、気になります。 f 特性にクセのないアンプ・スピーカーで聞きながら、ポールピースで調整を試みました。6チャンネルのグラフィックイコライザーみたいな感覚で、ちゃんとポールピースの高低に反応してくれます。今の設定では、結局、2弦のポールピースを抜いています。たぶん弦の種類によっても違ってくるんでしょう。

 

 M1 active は、エレキ臭さが少ない音で定評があります。弦間のバランスを合わせてやると、ラインの音がかなり心地よくなりました。

 

 

 なお、T社 GC7 のエンドピンには、あらかじめ大きな直径の穴にネジがはめ込まれてあります。ネジを外すとそのままエンドピン・ジャックを差し込むことができるので、ドリルを使わなくてもよく楽チンでした。