今回の人生におけるとても大きな出来事といえば、ある意味昨年末の体調不良によるはじめての長期入院。

原因は、いろいろ考えられるが未だはっきりしてないのでここでは書かないでおく事に。

今までそのようなことが起きるような要因は見当たらなかったから…突然の体調不良であったと…。

自分ではそこまで悪くないのではと思っていたがそれでもかなり良くないという認識も。

ドクターは、最初はどうなるかわからないとの見解だったみたい。


※浮腫んだ自分の足


だけど、治療が始まると…劇的にお薬が効いたようで風船のように膨れ上がって(95キロ→135キロまで浮腫んだ)大変だった身体も20日そこそこでおよそ半分の64.5キロくらいまでげっそりとなって本人も意味わからないくらいの変貌であった。

そこで3倍に膨れ上がった心臓も少し浮腫が取れて気持ち小さくなって…用心して十日プラスして年を越しての退院。


※年を越した時に見た病棟からの初日の出


訳もわからないくらい痩せて細くなった自分じゃないみたいな変な気持ちで我が家へ。

着る物も全部新しくしないといけない状況で不安もあるがなんとか薬屋を再開せねば!と不安定な体調であったが、再開。

来る客、来る客…みんな目を丸くして驚きの様子か、または別人を見るような感じで見てくるのがなんとも言えない気持ちであった。

肉体の病はいずれ良くなるだろう…だけど心まで変わらないようにまずは現実を受け入れよう!

そう思った。

ある意味、薬屋としてこのような経験はしたくてもできるものではない…というように無理やり意識改革をするつもりで日々過ごしてきた。

そんな中、

以前は軽々持てたものがこんなにも重いの?

横断歩道を渡る時も…あれ?こんなにも足って動かないの?

お薬(処方薬)の効き目からか、ふらついたり、なかなか思うように動かせないもどかしさを感じながらも

食事療法、運動リハビリ、生活リズムの見直ししながらも…以前とは違う生活に少しずつ慣れていった。

そして、食事療法の考えに、薬屋として、今まで培ったノウハウを思い出しながらサポートとしての使えるサプリメント(薬屋専用品)をうまく使いながら、毎回の検査を通して自分の身体の回復状況を分析していった。

そのおかげか、

気になる検査数値も他の諸々の状況も日々改善してくれているのが見てとれて…かなりの回復状況になっていてとてもホッとしているのが本音。

そんな時に

良くわからない周りの方々は、良くなってるのに見た目があまりにも違うと余計な心配の言動(ホント心配な気持ちは痛いほど伝わる)で本人を惑わしてしまう。

確かに以前に比べたらというのわわかるのだが…

“患者”になってわかったこと。

“心配”という言葉って、とても重くのしかかる時もあることがわかった。

それが当たり前に気にならなくなってきて、ようやく“治った”と言えるのであろう。

元氣→減氣→病気→病…→前向き→回帰→快気→回復→気の上がり下りの繰り返し→増氣→元氣→活気となっていくと思っている。

まだ、途中の段階…

ゆっくり、焦らず、少しずつ…周りに惑わされない…自分を見つめる…前を見て動く…自信をつける…当たり前に普通になる。。。

そんなスケジュールを考えながら

そう思って今こうして向き合っている。

ホント自分は、

たぶん…

生き延びたんだろう。

それは、

人生、常に選択の連続…。

何かある事に…どの道を選ぶかを迫られる。

迷い、惑い…

きっとそんな時に周りが働きかける。

家族や友人…

または、さまざまなことが…

「あ、今動かなければ」
「あ、右に曲がらなければ、次は左…その次はまた右、いや、真っ直ぐ」
時の流れが必然ならば…

常に前進しながら、選択の連続。

人は迷う、惑う…。

そんな時…

いろいろ助けられて

現在、ここに存在できている。

そして、選んだ道なのだから…

自ら進んだ道だから…

その道は行き止まりもあるだろう。

その先は、断崖絶壁かもしれない。

そう、今ここに存在できているのは“奇跡”であり、“助けられているから”であると思う。

良き方向へと歩き出すために…

常に心にしっかりと自分を持ちながら…

そう、思い出した…

病床に伏せている時に

何度か夢を見た。

回復してからも

夢を見た。

病床だったからか…

先に亡くなった両親や友人…

普通、そんな時にそんな夢を見たら、かえって不安になって落ち込みそうだけど…

なぜかその時は違った。

励ましに近い夢ばかり…。

その時は…実際はかなり良くないと言われていたらしい(後で聞いたら)

夢に出てくるのは、みんな笑顔だった。

そして、時折見せる心配顔。

自分は、

その度に「大丈夫!きっと元気になるから」

って答えていたような。

そして、進むべき道を両親や友人は手さして教えてくれてるような…

そんな安心感があった。

だから、

こうして、生きてこれた…。

そう思う。

きっと、大丈夫!

この方向へ行きなさい!

大丈夫だから…そう言ってるように思えた。

今日もいらしたお客様に

自分の体験談をお話ししている。

物事をどう捉えるかは、その方次第…

自分次第…

だから

今思う…

“ありがとうございます。”

“感謝”

“患者(かんじゃ)”の余計な思い…“濁点”をとったら…“感謝(かんしゃ)”。

そんな言葉が浮かんできた。

こんな時…昔、お袋は生前、自分自身の不調の原因を治すためにある漢方薬の存在を知った。それで自分自身の病を克服し、それを同様な方々に知らせるべく取り扱い始めた。

親父も働きっぱなしで…ある時にとてつもなく体調不良に陥った時にも、お袋が見つけて確信できると思ったある商品に出会えたことで回復できた。

そう、それは今考えれば今の自分の回復にとても繋がっている。

そんな伏線のようなことはいつでも周りで起きている。

あの時のあのことは、そうだったのか?というように…


自分が“薬屋”…それも小さな相談薬店という道を選んだのも…今回のための伏線。

人生…

あ、これって、このためにあったのか!って思わされることがよくある。

だから、今、自分はここにいる!

ここにいることができる。

だから…

ありがとう!

感謝!

…なのだと実感した。

両親に、この道を示してくれた恩師に、そして、志半ばで先にいった親友にも

感謝…

繋げてくれた人生…

大切に進みます。


(薬屋のひでぼー)


※お店に復帰できてよかった