日本の各地には、周辺の土地よりも川底の方が高い天井川と呼ばれる河川が点在しています。その数は少なくても約240!なぜこんな河川が生まれたのだろう?
古くから、人々は洪水を防ぐために、河川の両岸に堤防を築いてきました。しかし堤防によって氾濫を防げるものの、流路が固定されることで、土砂が堆積し川底が上昇する。状況に応じて堤防を高くしても、時間が経過すればまた土砂は溜まっていく。この繰り返しによって、天井川は形成されます。
天井川が特に多いのがなんと関西です。滋賀県が81、京都府が23と全国の半数近い数を占めます。
これは何故か?一説には14世紀の室町幕府が開かれた頃から増えたと言われています。政治の中心が鎌倉から京都に移った時期で、都の発展に伴い、周辺地域では建築資材や燃料などを調達するため、盛んに伐採が行われました。これにより山の地肌がむき出しになり、大雨が降ると土砂が河川に流入するようになり、その結果、川底が高くなり築堤が何度もなされたことで、天井川が増えていったとされています。
現在は、天井川に防災カメラを設置し、水位のデータや画像等、ホームページにリアルタイムで配信されていますので天井川付近にお住みの方は一度確認されてはいかがでしょうか。
次回は第2回【スキー場に生まれ変わる地すべり地】をお届けいたします。
