災害に強い家屋を建てたいのなら、河川沿いは避けた方がいい。洪水だけではなく、地震による倒壊リスクが高いからです。
河川が氾濫すると、上流から大量の土砂が下流に流れ込み、軽い泥はすぐに流れていくが、重い砂は川沿いに堆積していきます。この様な重い砂が洪水の度に溜まっていくことで、河川には堤防の様な土砂の高まりが出来て事があります。この高まりを自然堤防といいます。堤防というだけあって周囲と比べて地盤は硬く、やや高所にあるため水は溜まりにくい特徴があります。
一方、自然堤防付近に広がる後背湿地は、人が住むには適さない危険な場所といえます。後背湿地と呼ぶのは、自然の働きによって自然堤防の後背部にできるからです。自然堤防には川の氾濫を防ぐ効果があるものの、大洪水が生じれば川水や泥が自然堤防からあふれる事もあります。堤防の外に出た川水や泥は、川に戻れずその場に溜まります。するといつしか土地の水はけは悪くなり、後背湿地が形成されます。この自然堤防と後背湿地はセットで出来るので、2つ合わせて氾濫原と呼ぶことがあります。
江戸時代までは、後背湿地は水田地として重宝されていました。ところが近代以降 は後背湿地でも宅地開発が進められるようになりました。原因としては、稲作農家の減少と住宅需要の増加です。
次回は第8回【虫が原因で消えてしまう島?】をお届けいたします。