らせん です
為せば成る
気持ちは壮大だけど
再開の一歩めは謙虚に小さく
それでも自分が納得して
楽しめば
何事もそれで
いいんです
一瞬だけの急坂を登ると
そこは一面秋の景色が
広がっていました
丸坊主の桜の木の下には
ススキ野原が広がって
このままここにお団子をお供えすれば
素晴らしいお月見ができそう
膝の調子は
うん
大丈夫
自分のペースで行けば
全然なんともないから
次に出会うのは
リスの木 (命名らせん)
前にもこの木でリスに会いました
今日も遠くから
ふさふさの尻尾を上にして
枝からするすると下りていく姿を
みつけましたよ
それから
幹の途中まで裂け目が入って
折れ跡もまだ新しい木
台風が暴れたのかな
人里や学校のすぐ近くの山なのに
こんな痛手を受けていたら
もっと大きくてもっと深くて
もっと風を受けた山は
どうなっていたのかしら
らせん らせん
とてもこわかったんだよ
やまがふるえてたよ
ぼくたちもふるえてたけどね
リスの囁きが聞こえたのは
気のせい
懐かしい階段にごあいさつ
なんだか
ちょっとお年を召したような
木は傷んで脆くなってる
雨で土が流れて
段の間がすかすかになってる
大きな木の幹がのしかかるように
倒れ込んでいたり
枝がしなだれて階段に寝ていたり
ずいぶん賑やかになっていました
らせん らせん
この有様を見てごらん
たくさんある木たちだが
特にワタシにご執心なのが
ついに現れたよ
まんざらでもないぞ
おじいさま階段は
口を開けて声を出さずに
笑顔です
二子山 上ノ山 207.8メートル
登頂です
三角点にタッチして
展望台の頂標
あらあら
こちらもずいぶんお年を召しましたね
文字が読めない
それでもずっとここにいて
気持ちの良い山であることが
うれしいです
4年前の2月の頂標
若い
また度々来るからね
大好きな山です
再開の一歩は双子の片割れ な気分です