見習い修行僧【和尚様】 | 約束の場所

約束の場所

生まれつきの視える人



和尚のいるその部屋に招待されたので
少し修行に行ってみた(脳内ワールド)






和尚『さぁ、そこに座りなさい』

私「はい……」

和尚『さて、お前の答えはどうだ』

私「片手で叩いたらどんな音が?の公案ですか??
こ、こうですよね…
えっと、音は鳴らせます!!」

和尚『ほほう、どんな音だ』

私「ホーホケキョ!」

和尚『ハハハハハハ、お前は面白いのう』

私「笑うなんてひどい!」


和尚『では、それを踏まえてあちらを見てみなさい』

私「え?あ!!虎松と千代丸!?」

和尚『お前の目にはどう映る』

私「え…………」





私「真横に…いますけども……」

和尚『だけどお互い認識できてはおらぬ』

私「みたいですね……なんで??」

和尚『戦国時代に出来た縁の糸。
それは死の際途切れるものなのだ。』

私「切れるんだ…」

和尚『記憶も絆もそこには勿論あるのだよ』

私「うんうん理解」

和尚『心残りの昇華の際には、縁の糸の再構築が不可欠なのだ』

私「なるほど…」

和尚『お前は既にそこは分かっておるだろう?
さぁどうする?』

私「両手を叩けば……繋げたらいいのかな?
ホーホケキョ!」






和尚『両手で叩く。こちらの手とこちらの手を合わせる、繋げる、されどそれは目には?』

私「みえない……現実で片手で叩いてる時の様に…」

和尚『みえないが、そこには何もないではなくて?』

私「あぁそうか…生まれるのか…」

和尚『ホーホケキョと、鳴るのやもしれぬな』

私「有り難うございます!!少しやってみます!」

和尚『焦るな、いつも落ちつきが肝要』

私「…………( ;∀;)」

イマココ